テーマ:恋愛

神様に内緒で、何を祈ったのか教えてくれよ!

 男は、はじめての女性と付き合い始めると、デートコースとして、ときどき神社仏閣にお参りに行くことがあった。  男はこれまでの経験から、神社仏閣に行くと、女性の意外な側面を見ることができると、さしたる理由もなく思い込んでいた。  男は35歳になるが、そんな自分の思い込みを信じて、うまく付き合っていけると思った何人かの女性たちと、あちこ…
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「あなたには付いていけないかも」と女友だちは呟いた

 名古屋には、東京の浅草観音、三重県津市の津観音と並び、日本三大観音の一つと言われる大須観音がある。  男は自分の将来を考え、自分がどうすべきか、迷ったときには、よく大須観音にお参りに行っていた。  男は会社で12年間も営業担当を任され、さまざまな裁量権を与えられて、充実したサラリーマン生活を送ってきた。だが、35歳のとき、これまで…
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そのとき、男にとって最高の喜びであった

 男は高校3年生のとき、1年後輩で文芸部の部長をやっている男から、機関紙に載せる作品が不足しているので、400字詰め原稿用紙に5枚の小品と詩を一篇、編集会議までに書いてくれないかと、強引に依頼されたことがあった。ゴールデンウィーク明けの6月の初旬であった。  編集会議の当日、依頼された原稿を持って部室に行くと、受験勉強中の3年生は一人…
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わたし、会社の同僚と再婚しました

 男は課長になって間もない40歳のころ、部下として2年間一緒に働いていた女性から、突然、5年ぶりに絵画展の招待状を貰ったことがある。  その中に絵葉書が入っており、その絵葉書の表紙にはある絵画が印刷されていた。その右下にはタイトルと作者名が書かれていた。2年間一緒に働いていた女性の名前であった。  会社を辞めて5年も経って、何故招待…
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多分、これは夢の中の出来事で【幻し】なのかも知れない

 連日、熱帯夜が続いている。  深夜、薄ぼんやりした微睡の中で、男は夢を見ていた。  それは40年前の夏の始め、ある半島の先端にある『恋路が浜』と呼ばれる海浜を男は女と2人で歩いている夢だった。  夕陽は真っ赤に周囲を染め上げながら、ゆっくりと地平線に自らの体を委ね、静かに沈んでいく。黄昏の『恋路が浜』は太平洋の風を受け、夕日に映…
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もし好きな人がいなかったら、真剣に付き合ってほしい

 男は高校2年生のとき、ある女子高校生に辛い思いをさせたことがある。43年経った今でもそのことがなかなか脳裏から消え去らないでいる。  高校2年生の夏、男は文芸部の機関紙に「仕方がないんだよ」というショートストーリーを投稿したことがある。機関紙で読んだ1学年下の女子高校生から、作品に対する感想文が文芸部宛に届いた。  文芸部の3年…
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一生、君の幸せを祈り続けるから

 男は一浪し、何とか名古屋の私立大学に合格したが、両親はもう1年の浪人を覚悟していたこともあって、ことのほか喜び、親戚筋に借金をして入学金を工面してくれた。  大学生活は何事もなく、淡々と日々が流れていた。  男の大学の入学を聞き付けて、あちこちから家庭教師の依頼があり、そのうちの3人を自宅に集めて、教えることになった。  月に1…
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「東山植物園でデートしたカップルは別れる」という言い伝えがあった

 男が通っていた高校の裏に、プロテスタント教会があった。  男はそんなに興味があったわけではないが、中学3年生のときの同級生に誘われて、いつしか教会に毎週通うようになった。  男が通っていた高校は普通科で、その市にはもう一つ商業高校があり、その高校から教会に通っていた女の子がいた。学年は一つ下だった。  物事にいつもはっきりした態…
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学生時代の同棲はそのまま結婚には結びつかない

 私は夕方になると、ときどき英字新聞のホームページにアクセスして、気になる記事を幾つか読んでいる。  いつもはSearch欄に「Japan」を入力して、日本に関する記事を読むが、時折り、幾つかのジャンルにアクセスしたりする。英字新聞は概ね「News(ニュース)」「Sports(スポーツ)」「Life(生活)」「Money(お金)」「T…
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あの選択が正しかったかどうか、未分明のままになっている

 男は先週、JR東海道線と名鉄を乗り継いで、中京競馬場に出掛けていった。  車ならば30分も掛からないのに、わざわざ1時間も掛けて電車で行ったのは競馬よりも若かりし日の思い出を辿ってみたかったからだ。  男は28歳の頃、もう40年以上も前のことになるが、中学の2歳年上の女性と付き合っていた。  付き合い出したきっかけは、高校の同級…
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私、仙台の大学へ行きます

 男が住んでいる市から、名古屋に出るのにはJR東海道線を利用するのがいちばん便利である。JRの新快速に乗れば、10分そこそこで行くことができる。  男は中学生から、満70歳の現在に至るまで、名古屋という街とは縁が深く、今でもさまざまな思いが交錯することがある。  男の20代の頃は、デートの待ち合わせ場所と言えば、中央コンコースの桜通…
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別れ際、女性の背中が小刻みに震えていた

 男が大学4年生のとき、父親が胃癌で亡くなった。  その父親の葬式のあと、母親は1年間にも及ぶ父親の看病疲れが一気に溢れだしたのか、持病の糖尿病に肺炎を併発して、夜中に自宅で倒れ、意識不明のまま、救急車で隣の市の総合病院に運ばれた。意識は回復したが、なかなか体力が戻らず、そのまま入院することになった。  突然、一人置き去りにされた男…
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私は恋愛に関しては いつも小心者である

 今日は、市の社会福祉協議会が主催する「ふれあいの居場所交流会」なる催しが午後1時からあるというので、朝食を摂ってから、外出を控えて、ネットで『The New York Tomes』誌の電子版を読んでいた。  すると、電子版の一面に【South Korean court strikes down adultery law(韓国の法廷は…
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7年前に 嫉妬に震えながら書いた文章

 私はこのブログに恋愛をテーマとした記事を2006年から2014年までに、278本も書き込んできた。   その中には恋愛をテーマにした小説を読み、恋愛映画を観たりしたあとで、感想という形で書いた記事が4分の1ほどあり、自分が経験したことを下敷きにして、少しデフォルメして短編風に書いた記事がやはり4分の1、そして残りが高校時代からこれま…
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恋の余韻は別れ方で決まる

 午前7時から、保育園前の道路で交通整理員の仕事に就くときは、いつもより早寝をするせいか、午前5時半ごろには目が覚めてしまっている。  だが、今朝は閉めたカーテンの隙間から見える空は真っ暗で、もうひと寝入りできるだろうと安心し切って、布団の中でくつろいでいると、音量を6にセットしてあるケイタイのアラームが急に鳴り出し、慌てて飛び起きる…
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その未熟な恋を行方を知らないままになっている

 9月17日付の中日新聞の朝刊コラム「中日春秋」に次のような文が載っていた。  <この人がつくった歌も、この国の人々の心の琴線を共鳴させてきた。石原裕次郎さんが歌った「ブランデーグラス」、中条きよしさんの「うそ」…。山口洋子さん逝去の報に接し、昭和の数々の流行歌を思わず口ずさんだ方も多いだろう。  山口さんは銀座で超一流クラブを営み…
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窓の外は驟雨で、白々しい空気が漂っていた

 次の物語は、50年も前の話である。         ○    ○   ○  サチコは神戸の外国語大学の英語科を出てから、生まれ故郷である名古屋の教員採用試験を受けて、現在は地方都市の中学校で教員をしている。  神戸を離れてから、2年が経とうとしている。  彼女は入学と同時に演劇部に所属したが、2年生になり、先輩たちに混じって新…
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やっと恋人ごっこのゲームが終了した

 男は8月21日がやって来ると、必ずと言っていいほど、ある女のことを思い出している。  男が丁度50歳になった年の8月21日に、17歳年下の女と地元のスナックで知り合い、妙に気が合ったことで「友だち以上恋人未満」の関係のまま、15年間も付き合ってきた。そして、区切りの15年目を迎える8月21日に、男は女との付き合いを止める決心をした。…
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セーラー服姿の彼女が頭の中を駆け巡っている

 暦も8月に入ったので、余り返事が遅れてはと思い、高校の同学年の同窓会の出欠席の返事と近況を書いた。今回もまた欠席に丸を付けた。  私は今回の同窓会に出席するかどうかで、ずいぶん迷った。もう一度逢いたいと思っていた人が、前回の同窓会に出席していたので、今回も出席するかも知れないと思ったからだ。  私は2006年にこのブログで、その人…
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いかにそれが徒労だと知りつつも

 今日、和田芳恵氏の『接木の台』という短編集を読み終えた。  私が丁度30歳のとき、いつか読んでみたいと思って、会社帰りに購入しておいた単行本だが、会社をRetireしてからも読む機会がなく、本棚に収めたままになっていた。  40年も経って読む気になったのは、佐藤洋二郎氏の『実戦 小説の作法』というハウツー本の中に簡潔な描写の例文と…
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あなたのためにとってある部分は大切にするから

 今日、村上春樹氏の『女のいない男たち』という短編集を読み終えた。短編集は9年ぶりとのことだ。  このところ、村上氏の新刊書が書店に並ぶと、とりあえず購入することにしている。  娘がハルキストとまでもいかなくても、かなりの熱烈な村上春樹ファンで、村上氏の新刊書が出るたびに、私に購入したかどうかの電話を掛けてくる。図書館では、多くの人…
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こいつが一番君を覚えてゐたよ!

 今日の午前中は女房の買い物に付き合って、午後からは約50年ぶりに川端康成の『雪国』を再読していた。  初めて読んだときには、駒子の唇が蛭(ひる)の輪のように伸び縮みがなめらかだという表現が、異様だったことだけが記憶に残っていた。再読してみると、年齢のせいか、次のような描写に拘っている自分がいた。  冬の季節、主人公の島村は駒子と再…
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大切なことは目に見えないものが多い

 今日、北阪昌人氏の『世界にひとつだけの本』を読み終えた。  女優・木村多江さんの朗読によるJFN系ラジオ番組「Sound Library ~世界にひとつだけの本~」を書籍化したものだとのことだ。  私はここのところ40年以上も、ラジオ番組を聴いたことがない。  ましてFMラジオの番組に限れば、大学受験のときの深夜放送以来なので、…
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ときどき50年以上も前の夢を見ることがある

 最近になって、ときどき50年以上も前の夢を見ることがある。  それは決まって、高校3年生のとき、私が名鉄三河線の海沿いの街にある書店で、高校1年生の初恋の人を待っている夢だ。私は今年で70歳になるので、50年以上も前の自分がそこで待っていることになる。  夢の中で、もう1時間も待ち続けている。焦りはピークに近づいてくるが、彼女は来…
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男と女の会話は じゃれ合い以外の何物でもないようだ

 先だって、たまたま夜中の時間にテレビのバラエティー番組を観ていたら、GOOランキングの情報で<面倒くさいと思う彼女からの質問ランキング>のクイズをやっていた。  恥ずかしい話だが、私はGOOランキングというものをまったく知らなかった。  改めてGOOランキングで検索をしてみると、いろいろなテーマでランキングの情報を提供しているよう…
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ホームから見えるビル群がかすれていく

 5月に入り、午後3時ともなると名古屋駅の新幹線ホームは遮るものがない分、強い風が吹き抜けるようになる。だが、風は実に爽やかだ。  女はこの日のために買ってきたベージュ色のプリーツスカートが風で舞い上がるのを気にしながら、男の手をさぐり自分の手と重ねあわせて、ホームへの階段を上っていった。  これまで、それは何度も練習を重ねたリレー…
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愛の予感はいつしか別れの予感に置き換わっていた

 男は、20歳を迎えた6月頃であったろうか、京都まで初恋の人に会いに行ったことがあった。  京都に着いた1日目は、同志社大学に通っていた中学高校時代の友だちの下宿に泊まらせてもらい、次の日に彼女の下宿に電話を入れて、四条河原町にある高島屋のフラワーショップで待ち合わせをすることにした。50年も前のことである。  午後3時の待ち合わ…
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あの日の思い出さんは鈍色の海に揺れていた

 昨夜、パソコンを開いてYahoo! ニュースを読んでいたときに、トピックス欄に【島倉千代子さん死去 75歳 30年連続「紅白」出場】という訃報が飛び込んできた。  記事のサマリーは次のようだ。  <「東京だョおっ母さん」「人生いろいろ」などのヒット曲で知られる、歌手の島倉千代子(しまくら・ちよこ)さんが8日午後0時30分、肝臓がん…
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別れた寂しさよりも、感謝の気持の方が大きい

 昨日、愛知県公安委員会から「運転免許証更新のお知らせ」という葉書きが届いた。  講習区分のところに違反運転者という文字が見える。違反内容は平成22年の信号無視(赤色等)と記載されている。いわゆる「名古屋走り」で、黄色信号になったら、素早く交差点に入り、通り抜けようと思ったところ、取り締まりに引っ掛かったのである。  すでに会社をR…
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ふと「おとぎ話」を読んでいるような錯覚に陥っていた

 最近の私は、午後1時から8時までの勤務シフトの翌日は、朝起きるのが遅い。今朝も二度寝したこともあったが、起きてみると午前10時を過ぎていた。  この仕事をやるようになってから、私は先輩方から「時給が安いのに、そんなにシャカリキにならなくても、― 」とよく言われたものだ。4年前、仕事中にアキレス腱を断裂したときも、「何かやらかすのでは…
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