公園は、まさに春の花の時期を迎えていた

 私は市の公園のバーベキュー場でアルバイトをしている。
 今日の勤務は午後1時から5時半までであった。
 毎日の習慣で、今朝6時半に起きてみると天気予報通り、雨がかなり強く降っていた。私は戸外での今日の仕事を考えて、駐車場の車の中から雨合羽を引っ張り出した。
 その雨合羽は2日前の雨に日に使ったばかりだったので、まだ乾ききっておらず、その雨合羽を家に持ち込み、衣文掛けに吊るして、ガスストーブの下で乾かすことにした。
 ところが、幸か不幸か11時近くなると天気予報通り、急に空が明るくなってきた。12時近くなると青空が覗いてきて、結局、雨合羽はいらなくなった。
 私には用意周到という言葉は似合わないようだ。
 だが、今日は日曜日で、青空が覗く天気に回復すると、新型コロナウィルスで家に閉じこもっていた家族連れやカップル、グループ仲間が大挙して公園にやってくることが予想される。
 私の勤務は午後1時からだが、私は12時前に家を出た。
 ありがたいことに、公園の駐車場はまだ3分の1が空いていた。
 午後1時の仕事始まりまで、私は前もって車のコンソールボックスに入れておいた丹羽宇一郎氏の『人間の本性』を読むことにした。これで丹羽宇一郎氏の著作は4冊目となる。
 話は横道に逸れるが、丹羽宇一郎氏は、どんなに忙しいときでも毎日30分の読書時間を作っていたそうである。
 私は会社をRetireしてから、職業訓練の一環として名古屋市の外国語学校で、3か月間、ビジネス英語を学んだが、そのときの充実感が忘れられず、その後も足かけ2年の間、同じ外国語学校で英会話を学んだ。
 その間の通学時間には電車の中で一般書を読んだし、授業開始前にはその日のテキストを精読した。授業のない土日曜日は東海市の中央図書館に行き、気のすむまで小説を読んでいた。
 私の中では、そのときの2年間は、学生時代よりも読書の時間が多い日常でもあった。
 ところが、金銭面で外国語学校に通うのを止めてからは、ブログを書くことに集中して、読書時間は極端に減ってしまった。
 だが、丹羽宇一郎氏の著作を読んだ2年前からは、私も毎日、30分の時間を作り、本を読むようにしてきた。
 それからである。市の公園のアルバイトのあるときには、少し早めに家を出て、駐車場で、できるだけ読書をするようになった。そのときは専ら新書の著作である。
 やはり、小説は途中で読むのを止めることはむつかしいので、土日曜日に公共施設で読むことにしている。
DSCN4668 (2).JPG 12時15分を過ぎた頃から、公園の駐車場は埋まり出し、12時45分に勤務のために車を出たときには、ほぼ満車状態になっていた。
 管理事務所に顔を出し、まず女性メンバーに淹れてもらったカップ1杯のコーヒーを飲んでから、公園の巡回に出掛けて行った。
DSCN4665 (2).JPG すると予想通り、大勢の来園者が公園内を散策しており、中には夫婦連れで枯葉と桜の花びらが混じった場所に敷物をひらいて、2人仲睦まじく、微笑ましい表情でおにぎりを食べていた。
 私たち夫婦は別に仲違いをしているわけではないが、互いにアルバイトをしている関係で、夫婦連れで公園に行き、一緒におにぎりを食べる機会など、ついぞなくなってしまっている。
 はっきり言って、羨ましかった。思わず、そのご夫婦の後姿を上着のポケットに忍ばせてあったバカチョンカメラに撮り込んでいた。
 公園を2、3日、巡回していなかったが、ソメイヨシノだけでなく、ヤマザクラやハナモモの花が満開になっていた。
 公園は、まさに春の花の時期を迎えていた。

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