未だにビジネス本やハウツー本を読む癖が染みついたままになっている

 私は市の公園のバーベキュー場でアルバイトをしている。
 例年なら、3月中旬からバーベキューシーズンに入るのだが、市役所からの通達があり、バーベキュー場は新型コロナウィルス対策で3月31日まで、閉鎖されている。
 隣接する名古屋市の新型コロナウィルスの感染者が未だ衰えておらず、バーベキュー場の閉鎖が解かれる見通しが立たない状況になっている。
 バーベキュー場のシーズン中の勤務日数は14日から15日であったが、3月は12日となり、おそらくバーベキュー場の閉鎖が解かれなければ、4月以降の勤務日数は月に10日前後になるものと思われる。
 私はこれまで勤務の入っていない日には、地域自治区やコミュニティ推進協議会の会議や行事などに参加していた。その行動にそれなりに時間を費やしていた。
 それも公民館が休館となっているので、年度の区切りであり、新しい年度の始まりでもある両団体の総会も中止となり、その他の会議、イベント、行事も4月一杯まで中止という連絡が入っている。
 私は3年前からコミュニティ推進協議会の広報誌の発行に携わっているが、行事やイベントが中止となったので、新型コロナウィルスが終息するまで、広報誌発行そのものも危うくなっている。
 つまり、私はこれまでの年とは異なり、4月以降は勤務のない日は極端に時間を持て余すことになる。
 しかも、市の公共施設の休館が継続となれば、地域自治区やコミュニティ推進協議会とは別に、これまで勤務スケジュールを調整しながら、必ず行っていた市内の歌謡祭や各種イベント、絵画展や美術展なども中止が継続されることとなり、4月以降もその楽しみも奪われることになる。
 また私の気晴らしはと言えば、月に1度、パークウィンズ中京競馬場で、競馬を楽しむことぐらいであった。だが、未だに中京競馬場は入場禁止の措置が取られておらず、その措置が解かれる時期の予測が立たないままになっている。
 今は何をしているかと言えば、専ら2時間ほどの読書と1時間の散歩だが、それだけだと生活にアクセントがないので、ついつい苛立ちが募ってくる。
 人間と贅沢な生き物である。

 そう言えば、丹羽宇一郎氏は『仕事と心の流儀』の中で、読書について次のように述べている。
 <いろいろなところで読書の効用を説いているので、「お薦めの本は?」と訊かれることがよくあります。でもそんなとき私は、「そんな本はないよ。自分にとっていい本は、あなたが決めなさい」と答えます。私の感じ方でおもしろいと思っても、他の人が感動するとは限らないからです。他人から薦められて読むのではなく、いまの自分が最も関心を持っている本を読めばいいんです。それで感動したときは、じつに嬉しいものです。>
 確かにその通りである。
 私は大学時代、吉行淳之介氏の著作『原色の街』を読んでから、その内容よりも文章表現に興味を持ち、通学の際には氏の著作をいつも携えていた。読破した著作はこれまでに30冊を燃えている。
 クラスメートにはよく「何が面白いんだ」と揶揄するように問われたが、そんなとき私は「文章がユニークからなんだよ」と心の中で呟いていた。
 だが、サラリーマンとなり、ビジネス本やハウツー本を読むようになってからは、吉行氏の著作を読まなくなってしまった。
 サラリーマン時代が忘れられないのか、未だにビジネス本やハウツー本を読む癖が染みついたままになっている。

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