ホワイトデーを2日後に控えて、私は親会社の2歳年上の女性を思い出していた

 幾つになっても、バレンタインデーにはチョコレートを男性に贈る女性はいるものである。
 私は現在、市の公園のバーベキュー場でアルバイトをしているが、そのうち女性は4人いて、年齢は68歳から72歳である。
 さすがに女性でも70歳を過ぎたら、バレンタインデーに男性にチョコレートをあげる人は少ないようである。
 私にチョコレートを渡してくれたのは、68歳の女性であった。
 女性メンバーの月の勤務日数は7日から9日なので、私となかなか勤務日が重なることは少ない。そこでバレンタインデーの2日前にチョコレートを私に渡してくれたものと思われる。
 本来なら、3月14日のホワイトデーに合わせて、バレンタインデーのお返しをしなければならないが、私とその女性と勤務日が重なるのは3月20日である。
 3月12日の今日はその女性の勤務日だったので、ホワイトデーには2日早いが、バレンタインデーのお返しを渡そうと私は思い付いた。
 私は家から15分ほどのところにあるショッピングモールに出掛けて行き、1階のホワイトデー用のクッキーやお菓子が並べられているコーナーに行き、クッキーの詰め合わせを購入した。と同時に今日勤務している同僚のためにお茶菓子2種類を買った。
 その足で、公園の管理事務所に向かって行った。
 小中高校生の休校で、公園の第1駐車場も第2駐車場も満車だったので、少し遠いが公園近くの星名池の駐車場に行った。だが、30台ほどが停められるそこの駐車場も8割がた車で埋まっていた。
 バーベキューサイトが屋外でも飲食が伴う場所ということで、3月31日まで閉鎖になった。もしバーベキュー場が新型コロナウィルス対策として閉鎖にならなかったとしたら、公園はまるでイベント会場と化して、混乱状態になっていたものと思われる。
 68歳の女性はバレンタインデーのお返しを渡すと、まるで少女に戻ったように喜んでくれる。持ってきた甲斐があった。

 私はサラリーマン時代、新工場に先陣のチームのリーダーとして赴任して行ったとき、技術部と製造部以外の社員の統括するようにと常務取締役から命ぜられた。
 従って、総務部の課長が赴任してくるまで、私は最高で20人の部下を持たされたことがある。その中で女性は7人いた。
 私はその任を解かれるまでの3年の間、バレンタインデーには多くのチョコレートをもらった。今だから白状するが、ホワイトデーのお返しの品選びはすべて女房に任せていた。女房からの請求金額はかなり高かったことを覚えている。
 実は、私は親会社の製造部の総務係の女性と工場長付きの女性とは親会社の情報を得るために親しくしていた。海外旅行のたびに買ってきた土産を渡していた。そんなわけでもなかろうが、バレンタインデーには毎年、チョコレートをもらっていた。
 私は嘘やハッタリを言わないことを自分の肝に銘じて行動していたので、2人の女性にはいい印象を持たれていたのかも知れない。
 当然、ホワイトデーにはお返しを持って行った。
 しばらくして、親会社とのオンライン化が始まると、その女性たちからメール機能を利用して人事異動や生産計画などの資料が送られてきた。
 今から思えば、協力会社の誰よりも早く情報を得られていたので、その時代、私の中には【仕事している充実感】があった。
 余談だが、親会社の工場長が本社の副社長に昇進したのをきっかけに、工場長付きの女性は副社長の秘書として東京本社に栄転していった。
 それからも親会社の人事などの情報をメールで送ってもらっていた。だが、私には余りに雲の上の情報だったので、その情報はすべて社長に報告していた。
 社長はその情報はどこから手に入れたかを質されたが、私がネタ元を明かすことはなかった。
 私は人知れず、その女性にこれまでの付き合いのお礼を言い、立場上、面倒にならないためにも、もうこれ以上の気遣いはなさらないようにとメールを送った。
 その女性は私より2歳年上であったが、メールを送った2年後に親会社の同僚と結婚したという噂を耳にした。
 決して、美人ではなかったが、副社長のお気に入りだったように、何かと気配りのできる女性であった。今もダンナさんに気配りをして、お元気でお暮らしであろうか。
 ホワイトデーを2日後に控えて、私はそんなことを思い出していた

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