参拝を終えたことで、軽い荷物を1つ、下ろしたような気になっていた

 私たち夫婦は年が明けた元旦に近くの熱田神社に初詣に行くのが習慣になっている。
 結婚して44年になるが、この習慣を1度も欠かしたことはない。
 私は神社を参拝するときの礼儀作法をよく知らない、毎年のことだが、私は初詣の前にその礼儀作法を女房に確認することにしている。
 女房にいつもしつこく訊くのが、神社で手の洗い方、手水のやり方の作法である。何度、訊いても、根がいい加減な性格なので、初詣のときにはすっかり忘れてしまっている。
 今日は、女房に嫌味を言われるのが嫌で、前もってネットでその作法を調べておいた。
 その作法というのは、次のようだ。
 ① 右手で柄杓を持って水を汲み、左手にかける。(神道では左が神聖なもの
   とされている。)
 ② 柄杓を左手に持ち替え、右手にかける。
 ③ 再び柄杓を右手に持ち替え、左の掌に水を受けて口をすすぐ。(ここで注
   意をしなくてはいけないのは、柄杓に直接口をつけないこと。)
 ④ もう一度、左手に水をかける。
 ⑤ 最後に、両手で柄杓を立てて柄杓の柄に水を流す。
 ⑥ 柄杓置き場に柄杓を伏せて戻す。
 気合を入れ直し、作法を頭に叩き込みながら、リハーサルをやってみる。

 私の家から、熱田神社は徒歩で20分ほどのところにある。午前10時15分ごろ、家を出る。
 神社の駐車場は狭いこともあって、毎年、歩いて行く。
 すると、いつも通らない道なので、いつの間にか新しい家や集合住宅が建てられている。世代交代が進み、2世代住宅が増えたのであろうか、毎年のように子供時代に馴染んだ街並みが変化していく。今は昔の地域もある。
 神社に行くまでにコンビニが3つある。どの店も開店している。元旦には営業しないコンビニもあるようだが、この地区のコンビニはどの店も開店している。
 参拝が終わったのか、何組もの家族連れがこちらに向かって歩いてくる。この様子だと例年のように参拝者は多いようだ。
154634442505108896179_DvyjE_GUUAALTXL.jpg 神社に行ってみると、御影石の鳥居まで参拝客の列ができている。その列の横を通り抜けて、先に参道のわきにある「手水舎」に立ち寄る。
 ネットで調べた作法通りの所作で身を清めたあと、女房は家内安全のお札を幕で仕切られた廃却場に持って行ってから、参拝者の列の最後尾に並ぶ。
 私が厄年で、この神社の境内にテントを張り、参拝者にお酒をふるまっていたころには、大晦日から元旦にかけて、境内の片隅で「どんど焼き」をしていた。
 その燃料である木材などは、厄年の者が事前に用意していた。そして火災にならないように厄年の者が交代で「どんど焼き」を見守っていた。
 だが、いつしか火災危険防止のために「どんど焼き」は中止となり、今のように幕で仕切られた場所に参拝者がしめ繩やお札、絵馬などを持ち寄るようになった。

 約15分後に神殿前に立つことができた。
 神殿前に据え付けられた賽銭箱に500円硬貨を投げ入れ、女房に確認した二礼に拍手一礼をして、まるでお仕着せのように今年1年の安全を祈願する。
 元旦の参拝ということから、最後の一礼が終わっても長い時間、手を合わせる人がいる。
 去年、長く手を合わせる事象が起きたのであろうか。私の前の男性はかなりの時間をかけて拝んでいる。
 拝殿の側面の階段を下りたところに2張のテントが組み立てられており、そこで「伊勢神宮」「熱田神宮」、そして地元の「熱田神社」の家内安全祈願のお札が売られている。
 女房は亡くなった私の母親から聞いたのか、ここ40年近く、その3つの神社のお札を買って、家の神棚に飾っている。
 ちなみに「伊勢神宮」のお札は1200円、「熱田神宮」は700円で地元の「熱田神社」は500円とのことである。
 私は欠かせない習慣を終えたことで、軽い荷物を1つ、下ろしたような気になっていた。

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