やっと分り出した「必ず、趣味を持て」の意味

 2月27日から3月7日まで、第26回 『大府市民美術展』が大府市勤労会館で開催されている。
 最近知ったことだが、アルバイト先の同じ職場のメンバー12人のうちの2人が、この通称 『大美展』に出展しているとのことで、昨日女房を引き連れて展覧会を観に行ってきた。画像
 美術展に出展している人も観賞しに来ている人も、私たちと同世代の人が圧倒的だ。みんな活き活きしている。
 サラリーマン時代、勤めていた会社の80歳を超えた会長に「必ず、趣味を持て」と無趣味だった私はたびたび諭されていた。できたら、歳を取ってもできる趣味が最適だとも言われた。たぶん、会長は自らの人生を振り返っての心底からのアドバイスだったのであろう。
 受付の人たちや会員の人たち、そして観賞にやって来ている人たちの表情は明るいし、そうした人たちの多少、人迷惑な会話の声の大きさもRetireして4年も経つと私は不思議と気にならなくなっている。きっと何も打ち込める趣味を持たない自分を省みて、それこそ、そうした生き甲斐を持つ人たちが羨ましくて仕方がないという気持を素直に認める順応性が私に備わってきた証拠なのかも知れない。
 美術展のジャンルは絵画、版画・ドローイング、立体造形、工芸、書、写真と六つのジャンルに分かれていて、出展総数は250点を超えている。点数やフロアの広さを見れば、会員の意気込みが窺い知れる。
 出展しているメンバー2人のうち、1人は版画・ドローイングのジャンルで、もう一人は写真であると聞かされている。職場が同じだということで、私は真っ先にそのメンバーの作品を観に行ったが、私の好きなジャンルが絵画ということもあってか、なかなかコメントがし辛い作品であった。取り上げられている題材も強調されているメッセージも、悲しいかな、私に向かって訴えてくるものがない。技法だけの問題ではなさそうだ。画像
 やはり、メンバー2人と私の趣味嗜好の違いなのであろうか。今度、2人と顔を合わせたとき、二人とも私より3つも年上だと言うこともあり、いったい、どんな言葉を掛けようかとしきりに頭を駆け巡る。
 だが、美術に限らず、ゴルフ、カラオケ、釣り、囲碁などに趣味を持つ人の積極性や明るさは職場を明るくする。
 若い頃には左の耳から右の耳に抜けていった会長の心底からの言葉がこの頃、やっと分ってきたような気がする。
 小説家何かで読んだことがある。企業戦士だった人が会社をRetireすれば、毎日が日曜日で悠々自適な生活が送れると思っていたが、そう思えたのは最初のわずか1ヶ月で、その後は時間が有り余っていているのに打ち込めるものが見つからなくて、まるで一日一日が【憂々自適】になってしまったと言う。こうした思いは定年退職した人たちの最大公約数的な本音と言っていいのではないだろうか。
 私がこの『大府市民美術展』が毎年初春の頃に開催されていることを知ったのは、会社をRetireした年であった。およそ4年前のことである。大府市が主催する英会話サークルで知り合った人に誘われて、初めて観に来たときには作品も少なく、しかも『日展』を観賞したあとなので、意気込みだけはひしひしと感じたもののそのレベルの差を嫌でも感じてしまった。言葉を代えて言えば、自己満足的な作品が多かったように思う。
 だが、私の好きな絵画について言えば、年々出品される点数も多くなり、技量もグレードが上がってきたように思う。やはり、「継続するは力なり」は美術のジャンルにも当てはまる格言なのであろうか。
 今日は午後からの仕事で、出展した2人のうちの1人と仕事上でコンビとなる。
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