私にはRとLの発音ほど難しいものはない

 お盆の休みを1週間もらったお陰で、アルバイト先の今週の勤務スケジュールは4日間も仕事が入っている。しかも、連休明けの今日は午後8時まで残業であった。
 だが、腰痛も今のところ、何をしても痛む様子もなく順調だし、明日からはまた、名古屋にある外国語学校で英会話を頑張ろうと思い、仕事が終わってから学校に出向き、今週分のテキストをもらってきた。家に着いたら、すでに午後10時を過ぎていた。
 学校の入り口前でバッタリ、ニュージーランド人の英会話講師 Yuanに出会った。彼とは約1年半ぶりである。彼の話によると、今は教室で英会話を教えておらず、どうも大手企業に出張して英会話を教えているようである。2日に一度は、学校に来てスケジュール確認をするのだと言う。
 確か、彼の奥さんも日本人のはずで、日本語が話せるのに英会話の授業をするときは一切、日本語を使わなかった。カナダ人英会話講師のRaymondと同じだ。
 彼のことでいちばん印象に残っているのは、RとLの発音をしっかりやらされたことである。Nativeの彼にとっては簡単かも知れないが、私にはRとLの発音ほど難しいものはない。
 私は47年前、名古屋にあるN大の英文科の英会話の授業で徹底的にRとLの発音を教え込まれた。通常の授業では足らず、先生が何時間も追加授業をして特訓してくれたが、私はどうしてもうまく発音できなかった。そうした前科は未だにコンプレックスとして、私の心にへばり付いたままだ。
 そんな私にYuanは、正確に発音できなくても、Rは舌を口の中でどこにも触れさせずに発音し、L は上歯に舌をくっ付けるぐらいの差はつけて発音した方がいいと何度も私を説得する。彼なりの親切心であり、生来の彼の生真面目さなのであろう。私にはちょっとばかり重荷ではあったが、・・・・・・。
 ただ、彼には悪いが、私はそのことばかりに気を遣っていると次の単語が出てこなくなるので、彼の度重なる親切心を度外視して、その場の成り行きで、適当にRとLの発音をし続けている。
 そう言えば、高校時代、私は先生たちから、RとLの発音の区別ができないと、まったく意味が違ってしまう単語があるから、気を付けるように何度も脅かされたことがある。そのことがRとLを間違えてはならないというトラウマの素地を、自分の気持とは別のところで知らず知らず作っていたのかも知れない。
 だが3年前から、45年ぶりに英語を学ぶことになり、その間に15人以上のNativeの英会話講師に英会話を学んだが、私は会話の中で一度もRとLを取り違えられたことはない。
 私はよく、【rice ball(おにぎり)】という言葉を使うし、<好きだ>を強調するために、敢えて【love(愛する)】という単語も使うが、決して、外国人に【lice ball(しらみのボール)】や【rub(こする)】という意味に取り違えられたことはない。つまり、話している内容や文脈から、たとえ、RとLの発音が間違っていても、相手に自分の言わんとすることは充分伝わるのである。それは当然、私が英語に関しては、Nativeではなく外国人だということを話し相手が事前に充分承知していたからである。
 最近のテレビでは、インド、フィリピン、韓国などさまざまな国の人のスピーチが流れるが、私たち英語に不案内な人間が聞いても、RやLの発音を正確に区別しているとは思えないが、決して動揺している様子はない。RとLを意識し過ぎて、肝心な自分の意見が相手に伝わらない方がむしろ、問題なのではないか、― 最近、そんなふうに図々しく考えて、発音の稚拙さを無視して、自分の意見を主張している。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック