自分の気持を再確認した一瞬だった

 先月の25日から、名古屋にある外国語学校I.C.NAGOYAに英会話授業を受けに行っている。
 まだ、4日間しか授業を受けていないが、どうも、私が受けるPre-intermediateのクラスは6人の先生で回っているようだ。そのうち、Raymond、Steve、Brian、Paul の4人は去年さんざん授業を受けていて、授業のやり方や進め方はある程度分っていて、予習する要領もそんなには戸惑いはないが、はじめて教えてもらう先生は、どういう教え方をするのかが分らず、その分、予習も念入りにやらざるを得ない。
 木曜日にはじめて教えてもらった先生は、20代半ばの女性でSachiko先生と言い、純粋な日本人であるが、10数年もの間、アメリカで生活していて、不思議なことに日本語が片言しか話せない。
 I.C.NAGOYAの英会話講師の教え方には、多少、それぞれの個性による差はあるが、大きく2種類のパターンの教え方に分けられる。一つはテキストに沿って忠実に授業を進めるパターンであり、もう一つはテキストを大きく逸れて、クラスが興味を示すエピソードや話題に多くの時間を割いて、自由にディスカッションさせるパターンである。
 RaymondやPaul は、前者のテキストに忠実なタイプで、SteveやBrianは後者の生徒に自由にディカッションさせるタイプである。
 今回、新しく教えてもらう2人の先生も見事にこの2つのタイプに分られる。Dan先生はテキスト忠実タイプで、Sachiko先生はディカッションタイプの先生である。
 私とは初対面と言うこともあり、Sachiko先生は色々私に聞いてくる。私が現在、週3日程度、月に70時間以内の契約で仕事をしているという話をすると、Sachiko先生は早速仕事の内容について聞いてきた。私はDeliveryに関する仕事だと答えると、そのアルバイトの仕事は面白いかと尋ねてきた。私が間髪を入れず、<It's a dull work.>と答えると、先生は dullという言葉を二度繰り返したあと、腹を抱えて笑い出した。
 こちらとしては勝手に推察するしかないが、先生にしたら<It's a dull work.>という表現にはじめて出くわしたに違いない。なぜ、そんな表現をしたのか、自分でも分らないが、咄嗟にそんな言葉がつい口をついて出てしまったのだ。
 先生が笑っている間に、<It's boring.>という表現がどこからともなく浮かんできて、その方が英語らしいのかなと思っていたが、言うタイミングが見つからず、しばらく私は先生の表情を眺めていた。
 そう言えば、去年カナダ人のRobの授業で、急に「あなたの血液型は何?」を英語で言ってみてくれと言われ、咄嗟に<What type does your blood-type belong to?>と言って、大笑いをされたことがあった。Sachiko先生の笑い方は、あのときのRobと同種類の笑い方であった。
 38年間のサラリーマン生活の中で、さまざまな恥をかいてきた私だが、英語らしくない表現を言って、これほどあからさまに笑われても、ひとつも恥をかいたなんて気持が湧いてこないのはなぜであろうか。
 むしろ、はじめて教えてもらう先生との意志の疎通がはかれたようで、充足感の方が大きい。だからこそ、私は<It's a dull work.>の間をぬって、再び、英会話を学ぶことにしたじゃないか、― 自分の気持を再確認した一瞬だった。

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