ヒカレものの呟き

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help リーダーに追加 RSS デートのときに気付かなかった髪形ソバージュ

<<   作成日時 : 2008/10/05 22:29   >>

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 今日、朝起きてみると、熱っぽくて関節に力が入らず、朝ごはんも何だか味気ない。本格的に風邪を引いてしまったようだ。 
 午後から風邪薬を飲んで、寝てはみたものの、なかなか寝付かれず、とうとう、重松清氏の『疾走』を読み出した。読書は集中力が必要だが、風邪を引いてるせいで、集中力が定まらず、何度も同じ箇所を読み返しながら、先に進んでいったために、第三章まで読むのに3時間近く掛かってしまった。普通のスピードで読めていたら、おそらく、一時間ぐらいで読み終わっていただろう。尤も、読むのが遅くなった理由はもう一つある。小説の中に出てきたカタカナ言葉を懐かしんでいたからである。
 そのカタカナ言葉というのは、すべてF.H.から教わった言葉で、その一つが、ソバージュという言葉だった。どうも、F.H.の言葉を借りれば、女性の髪形の一つで、毛先のほうから弱く細かいパーマをかけてウェーブをつけたものという意味らしい。
 F.H.はそれまで、ソバージュという髪型をしたことがなく、名古屋に行った私とのデートで、思い切って長かった髪を切って、初めてソバージュにしたと言う。私が、F.H.が髪型を変えたことに気付かなかったことが、少なからずショックだったらしく、14年経った今も尚、私の落ち度として皮肉交じりで責められ続けている。
 今更、何を言っても言い訳に聞こえてしまうが、思いもよらず、F.H.が、夜、名古屋の店まで付き合ってくれたのが嬉しくてたまらず、有頂天になっていて、冷静さを欠いていたこともあり、F.H.が髪型を変えたことまでは気付かなかった。そのとき、店のママに薦められて、髪型を変えたF.H.と一緒に撮った写真が、キープボトルのタグに10年近く貼られてあったが、最近、その店が引っ越すと同時に、二人の写真もいつの間にか行方知れずになってしまった。
 もう一つの言葉は、キャミソールで、F.H.と二人で三重県の長島ジャズドリームに行ったときに、初めてキャミソールなるものがどんなものかを教えてもらった。
 調べてみると、キャミソールとは、スリップと同型で、ヒップを覆うくらいの丈の婦人用下着で、元来はコルセットを隠すのを目的としたが、現在はペチコートと組み合 わせて、スリップと同じような目的に用いられるとのことである。だが、F.H.にはこれとは別の意味で、キャミソールを選んでいることが多かったように思う。F.H.は気に入った上着の下に着て、キャミソールの表に出る部分と上着の柄とをコーディネートするように、キャミソールのデザインや柄を選び、その都度、器用に着こなしていたように思う。
 それともう一つ、F.H.との思い出のカタカナ言葉はミュールである。私は女性の履物には無頓着で、二人で愛知県瀬戸市の岩屋堂公園や豊橋市の葦毛湿原に行ったとき、無理やり、自然遊歩道や湿原の中を歩かせてしまい、履物を台無しにしてしまった。その後の2年間、私からのF.H.の誕生日の贈り物は、外出用のパンプスと普段のときに履くミュールであった。
 ミュールを調べてみると、女性用のサンダルの一種で、華奢で装飾性の高いデザインで作られた物を指す事が多く、日本では2000年頃から流行しているとのことである。F.H.にミュールをプレゼントした頃が、丁度、ミュールが流行りだした頃だから、相当、昔ということになる。
 ソバージュ、キャミソール、ミュール、ウィッグ、カチューシャ、どの言葉もF.H.と付き合わなければ、決して知ることのない言葉で、今でも小説や雑誌の中で出会うとなぜか、胸がキュンとなってくる。

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