デフォルトのタメ口に敬語を混ぜつつ懇願してきた

 4月25日付の日本経済新聞のWEBに【理研のSTAP調査委員長辞任へ 自身の論文に疑義】という見出しの記事が載っていた。内容は次のようだ。
 <STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所調査委員会の委員長を務める石井俊輔上席研究員が委員長を辞任する意向を理研に伝えていたことが25日、わかった。自らが責任著者として発表した論文で、画像データの順番を入れ替える誤りがあったことが理由としている。>
 どうも理研の調査委員長が以前責任著者となって「ネイチャー」に掲載した論文の中で「画像の切り貼り」をやっていたことが指摘されて、辞任したという内容である。
 私はもともとコンピューターに関する用語は弱いのだが、小保方さんのときは「コピペ」と言われ、今回は日本語で「切り貼り」と言っている。実は、私にはその違いがよく分からないのである。
 「コピペ」は「コピー&ペースト(Copy & Paste)」を縮めた言葉のようだが、「切り貼り」は単純に英語で置き換えてみると「カット&ペースト(Cut & Paste)」となると思われるが、なぜ「カッぺ」とはならないのであろうか。
 最近の私はそんなことが気になって仕方がない。ただ単に言いにくいから、日本語をそのまま使用しているのであろうか。
 先だっても新語に関する本を読んでいたら、「ワナビ」という言葉に出会った。
 どうもこの言葉は英語の「Want to be」の口語体である「Wanna be」から来た名詞のようで、日本語に訳すと「○○になりたい族」とでも言うのであろうか。
 スペルは「Wannabe」で、可算名詞なので複数形も取るとのことだ。
 どんな人かと言うと主として、一般小説や ライトノベルのプロ作家を目指している人のことで、「小説家志望」「作家志望」 という意味になるそうだ。
 最初、このカタカナ言葉に出会ったとき、これでも日本語かと思ったが、私も大学生の頃に同じ英文科の仲間内だけで、「Gonnaガナ、するつもり」、「Wannaワナ、したい」、「Gottaガダ、しなければならない」を使っていたことを思い出した。
 ちなみに「Gonna、ガナ」は【Be going to~の口語体Gonna(ガナ・ゴナ)】であり、同じように「Wanna、ワナ」は【Want to~=Wanna(ウォナ・ワナ)】で、「Gotta、ガダ」は【Have to~=Got to~=Gotta(ガダ・ゴダ)の口語体である。
 仲間うちで通じる隠語のようなものだった。自己満足以外の何ものでもない。
 私はこのところ、来年から中学生になる上の孫娘と話を合わせるために、坪田信貴氏の『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』という長たらしいタイトルの本を読んでいる。その中に【彼女は、デフォルトのタメ口に敬語を混ぜつつ懇願してきました。】という文章が出てきて、意味が分からずに困っている。
 私は「タメ口」の意味も分からないので、まず「タメ口」をネットで調べてみると、「タメ口の「タメ」とは「同レベルの」という意味の形容詞で、タメ口とは仲間内で交わされるしゃべり方のことを指している」と載っていた。
 さあ、問題は「デフォルト」である。これはコンピューター用語の「初期設定」という意味から想像すると、彼女のしゃべり方は「タメ口」が基本に初期設定されていて、それでも、ときどきは敬語を交えることがあるという意味なのであろうか。
 ネットでも「タメ口・デフォルト」とか「タメ口呼び捨てがデフォルト」とかの表現が見られるところから、若者の間ではよく使われているのであろうか。
 坪田信貴氏のこの著作は、中学生でも読めるようにかなりの漢字にはルビが振ってあるが、ターゲットを若者とその親の世代に絞り込んでいるのか、読んでいるとこうした新語が幾つか登場してくる。だが、孫を受験生に持つ私のような世代にも理解できるように、巻末にそうした新語の説明を添付しておいてほしいものである。
 これは時代に追い付いていけない年寄りの僻みなのであろうか。

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