マナー違反は様々ないざこざを生む要因となる

 女房は名古屋市緑区にある「スーパー銭湯喜多の湯」で週に4日、アルバイトをしている。その合間を縫って、女房は陶芸教室、書道教室、洋裁教室、ネクタイリフォーム教室にも通っている。
 私も月に11日から14日、市の公園でアルバイトをしているし、コミュニティ推進協議会の広報部会の活動もしているので、なかなか2人が共に1日中、体が空いていることが少ない。
 今日はその2人共、何の予定も入っていない日だったので、一緒に常滑市のコストコに行ってきた。
 私がコストコで買うものと言えば、自分の昼食用のハイロールだけである。
 往きは知多半島道路に乗るまでに、2ヶ所で道路の修復工事をしていて、整備員の人が頻りに旗を振って、片側通行規制をしていた。
 帰りのルートは往きに通った道がまだ工事中かも知れないと深読みして、別のルートを取ったが、知多半島道路の入り口の少し手前で、2度目の通行規制に遭遇してしまった。
 会計年度末になると、あちこちの道路で修復工事をやっていたが、年度末にまだ間のある時期に往きも帰りもそうした工事にぶつかるとは思いも寄らなかった。
 私は停車しながら、ルームミラーで後続車の運転席を見てみた。
 運転しているのは30代の女性であったが、ハンドバッグからコンパクトのようなものを取り出して、やおら化粧をし出した。
 整備員の人が白旗を振り、通行可の合図をしてくれたので、私は前の車に続いてアクセルペダルを踏んで、車を発進させた。
 ところが、後続の30代の女性の乗った車が走り出そうとせず、私の車との距離がたちまち7、8メートルになったが、その女性はまだ通行可になったことを気付かずにいる。
 カラーコーンの標示板で狭められた片側の道路をゆっくりと走行しながら、またルームミラーで確認しようとすると、それより先に激しいクラクションの音が聞こえてきた。
 おそらく、その女性は化粧に夢中になっていて、通行可の合図に気付かず、後続車にクラクションを鳴らされて、初めて気付いたようだ。
 今では電車やバスの中でも平気で化粧をする女性が増えてきている。それに比べれば、自家用車の運転席は密室だから、車の中で化粧をするのは当たり前という気持で、堂々と化粧をしていたのであろうか。
 知多半島道路を下りて、東浦町に入ると今日3度目の交通規制に遭遇してしまった。
 ここでも私の車の1台後ろの車の運転手は30代の女性であった。
 他人のプライベートに興味がある訳ではないが、その女性はハンドルに両肘を乗せていて、その指先で何か四角いものを操作している。
 私はそれがスマホだと気付いた。メール交換でもしているのであろうか。それともアプリのゲームでもしているのであろうか。
 案の定、私の車が動き出しても、その車は発進せず、後続の車にクラクションで急かされている。
 いまどきは、こうした他人に迷惑を掛ける光景は当たり前のように見掛ける。
 私は10年ほど前に、2日間にわたってマナー研修を受講したことがあるが、そもそもマナーとは他人に不快感を与えないためのルールだと教えられた。
 その理念からすれば、車の中はプライベート空間だから、自分のペースで何をしてもいいことにはならない。
 これまでは、日本流の礼儀作法は家庭で教えるものだという風潮があり、あえて学校ではマナーに関する授業はなおざりにされてきた気がしてならない。
 ちょっとしたマナー違反はさまざまな誤解を生む要因となり、いざこざを生むことにもなりかねない。
 いずれにしても、運転中に化粧をしたり、スマホに夢中になったりするのは、やはり社会人としてマナー違反ではないか、そう思うのは、年寄りのおせっかいなのであろうか。

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