また無我夢中で自主映画つくりに奔走してしまうようである

 3月20日と21日は市の愛三文化会館(勤労文化会館)で開催された「おおぶ映画祭2021~映画の可能性は、あなたの可能性~」に出かけて行った。
 全国から応募のあった69の自主制作映画の中から5作品と招待作品の合計10作品が2日間に渡って上映された。
 この「おおぶ映画祭」は今年で4回目となるが、私は去年に引き続いて2回目となる。
 全国からの応募作品ということで、各映画10作品の監督や関係者は前日に大府市入りして、ビジネスホテルに宿泊しているようである。
 私の青春時代は映画とともにあったと言っても過言ではない。
 私は大学時代に自主製作映画を16ミリで撮っている先輩に出会っており、無理やりその自主映画を観せられ、感想を求められて困惑したことがあった。製作者は映画は面白いものという観念に縛られており、自分の作品に入れ込み過ぎているのが原因で、私には制作意図がまったく分からなかったからである。
 私は映画研究会のメンバーに頼まれて、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「情事」やジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」の映画批評を書いたこともある。それこそ、私の偏った思い込みの文章だったこともあり、評判はすこぶる悪かった。

 横道に逸れたようである。
 改めて、私はこの映画祭を通じて、自分の青春時代を思い起こし、現代の映画文化に触れることができた。
 また監督、関係者の登壇やリモート出演で、自身が関係した映画についてのトークセッションが行われ、映画製作に携わった情熱がこちら側に伝わってきた。
 20日の観客は100人前後で、21日は雨のために60人前後であったが、「映画っておもしろい」と思わせてくれる作品がいくつかあった。
 これは余談だが、3月19日に私が働いている公園の「ミモザの森」に東海テレビが取材に来たが、そのときモデルをしていた元SKE48の矢方美紀さんが、20日の映画祭の司会をしており、奇妙な繋がりを感じていた。
 これも余分なことだが、大府市長も去年に引き続き、この映画祭に来ていたのであいさつを交わした。去年は副市長と市議会議長と一緒だったが、今年は単独での鑑賞で、余程の映画好きのようである。
 21日の作品は全国からの応募作品だったこともあり、5作品すべてが面白かった。
 中でも『利用規約の男』と『捨てといて捨てないで』は特に面白かった。
 『利用規約の男』の内容は次のようである。
 【新人編集者・小野田は先輩編集者・北村の呼び出しにより、差し入れを届けに憧れの小説家・星の自宅を訪ねることになった。原稿の締め切りは1時間後に迫り、緊張感の漂う中で追い上げをかける星。憧れの作家が執筆する現場に居合わせることができて喜ぶ小野田だったが、そこで書かれていたものは小説ではなく、A4用紙1枚に書かれた利用規約を5万字にまでにして、誰も読みたくないと思えるほどの長さにする執筆作業であった。
 新人編集者が憧れていた作家は、時代の波に翻弄され、作家としてのピークも過ぎており、今は誰も読む気をなくすほどに長たらしい利用規約を書いて、糊口をしのいでいる。】これは社会風刺を下敷きにしたコメディ映画である。
DSCN0681 (3).JPG 『捨てといて捨てないで』の内容は次のようである。
 【ホテルに務める長澤ナナコは、部屋の清掃時、いつもゴミ捨ての問題に悩んでいた。
ゴミ箱の横に置いてある飲みかけのペットボトル、薬の殻、ガーゼなど、これらはゴミなのかと悩んだ挙句、ゴミとして捨てては客に怒られ。捨てなくても「あれはゴミだったのになぜ片づけなかったのか」と怒られる日々を送っている。
 捨てるモノと捨てないモノ、それは人それぞれの価値感覚に左右される。
 次第に、それが人間関係にも連鎖していき、「捨てられるのは、わたしかも?」と自分の存在価値を他者に委ねかねない状況に追い込まれていく。
 ゴミかそうでないかという小さないさかいから、現代社会の中では決して分かり合えない人間の価値観まで、ストーリーは展開していく。】これも現代社会が内蔵する価値観の違いを風刺するコメディ映画である。
 どうも、こうした映画に手を染めはじめると、その充実感に陶酔してしまい、また無我夢中で自主映画つくりに奔走してしまうようである。

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