これからも女房に頭の上がらない日々が続くことになる

 13日の土曜日、市の公園の午後1時までの勤務を終えて家に帰ると、机の上にメモ書きがあり、JAから借りている「いきいき農園」で採れた鏑と大根を持って、妹のところに行っているから、昼食は自分で用意して済ませるようにと書かれてあった。
 以前は、女房が出かけていると台所に行って生麺のラーメンを茹で、白菜とネギをきざんでから、ラーメン汁に入れ、おまけにフィッシュ・ソーセージまで添えて、ラーメンを作っていた。
 だが、今は歩いて7、8分のところにコンビニがあるので、そこでおにぎりとサンドウィッチを買って、昼食を済ませている。
 私たち夫婦は、今年で結婚して45年になるが、私は満62歳、女房も62歳まで共働きを続けてきたこともあり、その45年間で2人揃って食事をしたことはそれほど多くない。
 共に62歳でRetireしたのなら、そのときから2人で食事をする機会が多くなってもよさそうなはずだが、そう計算通りにはならなかった。
 私はシルバー人材センターの会員となり、月に15日、70時間ほど働いてきており、女房も週に5日、朝早い時間に起き、車で15分のところにあるスーパー銭湯に清掃と開店準備の仕事に出かけている。
 私の朝食は言えば、毎日、買いだめしてあるヨーグルトとバナナである。
 そして、女房は陶芸教室、書道教室、ネクタイリフォーム教室、手芸・洋裁教室に通っているので、その日は上述のコンビニで買ったおにぎりとサンドウィッチで、昼食を済ますことになる。
 従って、朝食と昼食を2人で揃ってするのは、土日曜日と木曜日だけである。
 互いにそれが不自然だとも思っていないし、夕食はいつも一緒に食べるのだからと不思議に思うことはない。長年の間に沁みついた慣れなのかも知れない。
 そう言えば、サラリーマン現役時代、家族で食事をした記憶も余りない。
 女房は40年間、現役の看護師であり、娘や息子を妊娠したときに3ヶ月間、産休をしただけで、あとは3交替勤務をやっていた。
 私は社長から営業担当を命ぜられてからは、残業の毎日であり、土日曜日であっても、夫婦が揃って仕事を休むことはなく、家族4人全員が揃うことは稀であった。
 その習慣が身に付いているのだろうか、夫婦2人ともRetireした今でも、一人で食事をすることに抵抗感を持つことはない。
 そう言えば、NHKの『きょうの料理』という番組で、料理に使う目安の分量を、2009年4月から、これまでの4人分から2人分に変更したという記事が載っていた。
 1957年の番組スタート当初は5人分であり、1965年からは4人分を目安にしたそうだが、とうとう2009年からは2人分ということにしたというのである。これも時代の流れであろうか。
 その理由は、時代とともに日本の家族の食卓がどんどん小ぶりになっているのが最大の理由で、最新の国勢調査でも一世帯の平均人数は2.6人で、5人⇒4人、4人⇒2人となるのも世の中のニーズで、少人化がもたらした結果なのかも知れない。
 私は子どもを2人持ったときの夢は、いつかは家族4人で食卓を囲むことだった。
 我が家のダイニング・ルームは12畳あるが、今は週に3日、朝食と昼食をその部屋で1人寂しく食事をする状況に陥っている。
 私は仕事の忙しさにかまけて、家族でおしゃべりしながら、食事をするという弛まぬ努力を途中で放棄してきた。
 現役サラリーマン時代には、子どもたちは一生、親元を離れず、そばにいるものだと勝手に思い込んでいた。そして、現実はと言えば、子どもたちは家を離れていき、いつかは家族4人で食卓を囲むという夢は潰えてしまった。
 女房も2人の子どもために看護師を辞めることも考えたであろうが、気概のない私のことを考えると、そうした決断はできなかったようだ。
 女房が案じたように、私が分別のない「大人子ども」という性格から卒業できたのは、満45歳を過ぎていた。
 その幼稚さゆえに、これからも女房に頭の上がらない日々が続くことになる。

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