自分の昔を重ねながら、隣の席の60代男性の様子を伺っていた

 今日は正月気分も抜けたところで、これまでDVD録画してあったテレビ番組を観て、のんびりしようと思っていた。
 女房が今日はJRA競馬の金杯がある日なので、中京競馬場に行かないかと誘ってきた。
 実は、私が会社をRetireしてから、毎年、1年の運試しにと2人で1月5日に中京競馬場に行くようになった。
 年始の中央競馬は、曜日に関係なく1月5日から開催される。そしてメインレースは金杯と決められている。
 毎年、その日には全国の競馬場と場外馬券場で、JRA 競馬の「お年賀タオルハンカチ」が無料で配られる。その総数は22万枚とのことで、日にちを別けて配布するところもあるそうだが、中京競馬場分は1月5日にすべて来場者に配られる。
 女房が私を誘ったのは、毎年欠かさず、中京競馬場に行ってもらった「お年賀タオルハンカチ」を手に入れたいからようである。家の洋服箪笥には、これまで欠かさず、1月5日にもらった「お年賀タオルハンカチ」が10枚以上も保管されている。
 一旦、もらい出すと1年でも間が開いてしまうと、実に嫌なものである。
 1月5日がウィークデイであれば、サラリーマンの人たちは年始から休みを取得するわけにもいかず、それほどは混まないが、何と言っても今年は1月5日が日曜日である。私たちは混み合うのを予想して、午前8時半に中京競馬場に到着できるように出かけて行ったが、すでに正門前には整理券をもらうために、およそ500人が並んでいる。
 すでにUMACAシートの整理券の列は満杯で、係員からキャンセルが出ないと入れないと言われ、私たちは5階のツインハットのシートの列に並ぶことにした。
 午前8時45分から整理券は配られ、私たちの整理券の番号は59番と60番であった。
 午前9時の開門と同時に今度は「お年賀タオルハンカチ」が配られるテントの列に並ぶ。
 5階の指定席に行く前に昼食用の弁当を買おうと、2階のいつもの売店に行くと、12月28日で閉店となりましたという貼り紙がしてある。
 仕方なく、1階の売店に行ってみるが、2店舗とも同じような貼り紙がしてある。
 貼り紙がしてある店舗はフロアの隅に点在しており、いかにも立地条件が悪い。そこへいくと新館の方はフードコーナーがあり、それぞれの店舗は特長を生かした食べ物を売っていて、活気もあった。
 私は新館の売店に行ってみた。そこは閉店の貼り紙をした店舗は一つもなかったので、おにぎり弁当を2つ購入して、旧館の5階に戻った。
 私はUMACAカードに5000円を入金して、中山競馬場と京都競馬場の1レースの馬券を購入した。

 中山競馬場の第1レースは、サラ系3歳未勝利 牝 [指定] ダート1200mであった。
 このレースは1着7番、2着1番、3着3番と入った。となりのペアシートの中年男女から、大きな声が上がった。
 実は3着の3番の馬の複勝が5760円もつくほど人気がなく、ワイド馬券の1-3が18300円という高額配当であった。
 ペアシートの60代の男性が、ワイド馬券の1-3を500円購入していたらしく、50代の女性が「あなた、すごおぉーい」と声を張り上げ、男性にシナを作るように寄り掛かる。
 女性の余りの嬌声にびっくりし、その様子を眺めていた。
 50代の女性は、すべに缶ビール2本を空にしている。直感的に、褒め上手のその女性の対応から、水商売の人に違いないと思った。60代の男性は満更でもない表情で、女性の態度を受け入れている。
 そのあと、昼頃のレースで、また人気のない馬券を的中させたようで、「私も払い戻しのところに一緒に行くね」と男性と一緒に席を立ちあがる。
 昼食のあと、競馬場巡りを終えて席に戻ると、その中年の男女の姿は消えていた。
 私は自分の昔を重ねながら、なぜか60代男性のことが頭から離れなかった。
 私の今日の結果は、プラスマイナスゼロであった。

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