又吉直樹氏の『人間』を読むのは、まだ時間がかかりそうである

 昨日は11月3日に開催されたコミュニティ運動会の写真を整理していた。
 運動会の本番に合わせて、写真を撮り続けながら、競技の入れ替えのタイミングを見計らって、その都度、気に入らない画像を削除し続けた。だが、それでも画像をパソコンに取り込むときに417枚という数字が表れてきて、自分でもびっくりしてしまった。
 その417枚の画像をトリミングしたり、フィルターを通してみたり、明解度を強くしたりして、枚数を減らしていった。それでも画像は168枚となった。
 結局、午後1時から始めて。その作業が終わったのは、午後7時までかかった。
 おそらく、プロの写真家はもっと時間をかけて、自分の納得のいく写真を選び出しているのではなかろうか。
 その168枚の画像をSサイズに縮小して、コミュニティ推進協議会の事務局長と広報部会の広報誌の編集に熱心な女性会員にパソコンに送信した。Sサイズに縮小しても2回で送らなければならなかった。
 早速、広報部会の女性会員から、次のような返信があった。
 【運動会の写真、とても綺麗に、良いショットが撮れていますね。ズームも綺麗に撮れていて、お上手ですね。】
 なぜかこばゆい感じが体の中を通り抜けていく。
 私のデジタルカメラの画像サイズは2M1200×1600に設定してある。これ以上サイズを小さくすると画像の迫力は格段に落ちる。枚数168枚でなければ、2、3回で送ることもできるのだが、今回はSサイズで送り、事務局長が必要だというのであれば、2M1200×1600の画像を何回にも分けて、根気よく送ればいい。その旨を事務局長には書き添えておいた。
 事務局長はこれまでコミュニティ推進協議会が主催する行事やイベントが行われると、多くの写真を取り寄せ、自分の基準で写真を選りすぐり、アルバムを作成する。
 500枚近くの中なら、自分撮った写真が載ると嬉しいものである。

 先だって、大型総合スーパーの中にある新刊書店に行ったとき、店内に10月の本の人気ランキングが掲示されていた。
 それによると人気ランキングの1位は又吉直樹氏の『人間』で、2位は伊集院静氏の『大人の流儀9 ひとりで生きる』であり、3位は恩田陸さんの『祝祭と予感』であった。また隣町の東浦町の「蔦屋書店」では、1位の『人間』と2位の『大人の流儀9 ひとりで生きる』が入れ替わっているだけで、3位までの順位には変化がなかった。
 恩田陸さんは直木賞と本屋大賞を『蜜蜂と遠雷』の人気によるところが大きいようだ。
 私はこんなランキングを見せつけられると、つい購入したくなる。だが、又吉直樹氏の『人間』を買うのは、少し様子を見ることにした。
 そういえば、2、3年前に又吉直樹氏の随筆集『夜を乗り越える』を購入したことを思い出した。まずこの随筆集を読んでから、『人間』を買うことにした。
 この随筆集の第3章「なぜ本を読むのか― 本の魅力」の中で、又吉氏は次のように語っている。
 <僕が本を読んでいて、おもしろいなあ、この瞬間だなあと思うのは、普段からなんとなく感じている細かい感覚や自分の中で曖昧模糊としていた感情を、文章で表現された時です。自分の感覚の確認。つまり共感です。
 わかっていることをわかっている言葉で書かれても、あまり共感はしません。言葉にできないであろう複雑な感情が明確に描写された時、「うわ、これや!」と思うんです。正確には「これやったんや」と思っているのかもしれません。自分の心の中で散らかっている感情を整理できる。複雑でどうしようもなかった感情や感覚を、形の合う言葉という箱に一旦しまうことができるのです。>
 この記述の前半は、まったくの同感だが、「わかっていることをわかっている言葉で表現する」ことも文章術の訓練には必要ではなかろうか。
 それは、今村夏子さんの小説を読んでいると、複雑な感情が明確にして描写するよりも簡単明瞭な言葉で状況を描写する方が、私には読者に対するメッセージ性が強いように思えてならない。
 又吉直樹氏の『人間』を読むのは、まだ時間がかかりそうである。

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