図書館の資料切り取り事件の狙いは何であろうか

 5月2日付の中日新聞の地方版に【集合写真に被害集中 県内図書館、資料切り取り事件】という見出しの記事が次のように載っていた。
画像 <県内の図書館で学校史や記念誌の一部が相次いで切り取られた器物損壊事件。被害の多くは、大正から平成初めまでの児童生徒の集合写真が掲載されたページに集中していた。担当者は「切り取った狙いが分からない」と困惑している。>
 岐阜県図書館と岐阜市中央図書館では、1日までに、所蔵する小・中学校と高校の記念誌や学校史などあわせて19冊、290ページが切り取られており、主に生徒の写真や集合写真が切り取られたり、破られたりしていたということである。
 またCBCテレビのニュースでは、これを受けて愛知県と名古屋市が調査したところ、愛知県図書館や名古屋市立の3か所の図書館でも、小・中学校と高校の記念誌や学校史などあわせて75冊が同じような被害にあっていたことが、2日、新たに分ったと報じている。
 切り取った狙いが何なのか、やはり判然としていない。
 そう言えば、ずいぶん古い話なので、直接、こうした資料切り取り事件とは関係ないと思われるが、私が三菱重工の営業担当になって10年ぐらいが経ったころ、妙な電話が掛かってきたことがある。
 電話を受け取った女性社員が、私の高校時代の同窓生という人から電話ですと言ってきたので、何事かと電話に出てみた。ところが、まったく知らない名前の人物で、「2年後輩の○○です」と名乗ってくる。
 電話の内容は、自分は現在、大阪の商社に勤めているが、三菱重工に売り込むにも伝手がないので、何とか力添えをお願いたいということであった。
 当然のことながら、氏素性も分からない人を得意先に紹介する訳にはいかない。即座に断ったが、念のために、私が○○高校の出身で、今の会社で三菱重工の営業担当をしているのを、どのように知ったのかと問い質すと直ちに電話は切れた。
 私には狐につままれたような話であった。
 それから3年後ぐらいに、もう一度、高校時代の同窓生と名乗る男性から電話が入った。
 自分は現在、鋳造会社の営業をしており、ダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄 FCD材)で画期的な実用新案を今年になって取得したので、私が営業担当をしている三菱重工に共同提案という形で売り込んでもらえませんかという内容であった。
 私はすでに多くの実用新案を持っているダクタイル鋳鉄のメーカーと取引していて、しかもその鋳鉄の機械的性質においては、業界でも一目も二目も置かれるようなメーカーだったので、うちにはメリットがないのでと断った。
 会ったこともなく、単に電話だけで売り込んでくる会社を信用するわけにはいかない。
 3度目は高校ではなく、同じ大学の7年後輩という男性からの電話であった。
 男性はわざわざ会社までやって来て、仰々しく名刺を差し出した。その名刺には、新日鐵住金グループの専門商社である住金物産の中部地区担当とあり、営業主任という肩書が印刷されていた。
 彼が言うには、住金物産は韓国最大の製鉄会社であるポスコの日本の代理店で、技術的にも日本のメーカーと遜色なく、輸送費を加味しても価格もかなり安いので、それを武器に三菱重工に売り込みたい。ついては、私に三菱重工の資材部門に付いて行ってほしいと言うのである。
 たとえ、その男性が同じ大学出身者で、しかも信用ある商社の人間で、面突き合わせて、直に頼まれたとしても、やはり大切な得意先への売り込みには、協力するわけにはいかない。私は協力できないと断った。
 これらは、私ととっては摩訶不思議な話であった。どこから、私の個人情報を仕入れたのであろうか。
 今回の【図書館、資料切り取り事件】は、小・中学校と高校の記念誌や学校史などを切り取ったようである。こうした資料の写真や名前などから、こまめに個人情報を拾い出して、詐欺の手口に利用するつもりなのであろうか。
 何か、空恐ろしい世の中になったものである。

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