私は未だにCSの格闘技チャンネルを観ている

 新日本プロレスの現役プロレスラー棚橋弘至さんの著作『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』を読み終えた。
画像 去年の10月にも田崎健太氏の『真説・長州力 1951-2015』というノンフィクションを読んだが、またまた懲りずにプロレスに関する本を読んでいる。
 私は高校時代から、映画、プロ野球、プロレスが大好きで、今もこの趣味を持ち続けている。
 現役サラリーマン時代には、客先の担当者から、そんなしょうもない趣味を持っているのかと揶揄されるのが嫌で、おおっぴらには口に出したことはない。
 たまに私と趣味が合った担当者に出会っても、個人の選手や、特定の団体、チームを取沙汰して、話題にすることは控えていた。応援する相手が違って、ギクシャクすることが懸念されるからだ。
 プロレスと言えば、未だにプライベートの時間にCSの格闘技チャンネルで、試合中継を観て楽しんでいる。さすがに会社をRetireしてからは、週に2、3時間ほどしか観なくなってしまったが、それでも契約を解除していない。酒も煙草も止めたので、今では女房も大目に見てくれている。
 そう言えば、CS放送が始まると同時に契約したのだから、あれから、もう何年になるのだろうか。
 さて、この本のタイトルに【なぜ新日本プロレスを変えることができたのか】ということからも推測できるように、棚橋さんは従来の「ストロングスタイル」という伝統的なスタイルとは正反対の路線を打ち出すことにより、徐々にファンの関心をひきよせて、低迷していた新日本プロレスの形態を変え、徐々にファンを取り戻していったという内容となっている。
 確かに新日本プロレスは2000年代に入ると、長引く不況や格闘技ブームのあおりで経営状態が悪化していったのは事実のようだ。
 このことは、当時からCSの格闘技チャンネルをよく観ていた私は肌で感じていた。画面からも会場の空席が増えていくのがよく分かったからである。
 そして、遂に地上波のゴールデンタイムからプロレス中継が消滅し、深夜に放送されるようになってしまった。
 棚橋さんはますます危機感に襲われて、その献身的なプロモーション活動と見る人を驚かせる試合内容で、新たなファン層を開拓しようと試みる。そのためには実際に闘っている選手はメディアに対してどう情報を伝えていけばいいか、リング上で客に向かって何を表現すべきなのか、棚橋さんは徹底したファン目線で工夫を積み重ね、若い男女のファン層を獲得していこうと努力する。
 ファンは徐々に戻ってはきたが、新日本プロレスが業界の盟主であったときの隆盛にはまだまだ追いついていない。棚橋さんの夢はあの頃の熱気を取り戻すことであり、まだまだ自分は「夢の途中」だということだ。
 おそらく、棚橋さんの情熱はこの本を通じて、若いファン層に伝わっていったのかも知れない。
 この著作の単行本が2014年4月に発刊され、2015年の暮れに文庫本された。と言うことは、単行本が好評で売れたということを意味している。
 棚橋さんはこの本の中で、【メディアに対してどう情報を伝えていけばいいか】という観点から、ブログとツイッタ―とポッドキャストをやり、コンスタントに更新していると書いている。恥ずかしい話だが、私はポッドキャストなるものを知らない。
 今日、早速、ネットで検索してみると次のように載っていた。
 <ポッドキャストとは、Webサーバ上にマルチメディア・データファイル(音声データ・動画データなど)をアップロードし、RSSを通してWWW上に公開すること。その内容は、個人のブログと同様のものもあれば、テーマに基づいた対談などもあり、多岐に渡る。> 
 私にはこの説明を読んだだけでは、まったく理解できず、お手上げ状態である。
 またもや、時代は私を置き去りにしていき、その前髪を掴むどころか、その後ろ髪でさえも触ることができない。

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