新装オープンした競馬場のスタンドの名前はペガサス
今日のアルバイト先の仕事は午後1時までであったが、私は仕事が終わったら、その足で中京競馬場に行こうと思い、約1年ぶりに自分の車で出勤した。
数えてみれば、私と競馬との付き合いは半世紀以上にも及ぶ。
そのきっかけは思いも寄らぬところから始まった。私は大学を中退して23歳でサラリーマンになったが、約1年間の現場経験を終えて、ある親会社の営業担当を任された。そのときの親会社の購買課の主任が無類の競馬好きで、私は今で言うG1レースの馬券の購入を何度も頼まれて、名古屋の場外馬券売り場や中京競馬場にポンコツの自家用車で行ったものである。
賭け事を嫌っていた養父が亡くなると私を縛り付けていた精神的なタガが外れてしまい、いつの間にか親会社の人の分だけでなく、自分でも馬券を購入するようになっていた。まさに腐れ縁とはこのことだ。
その当時からある古いスタンドが去年からのリニューアル工事が終わり、ペガサス・スタンドと名付けられた。その新しいスタンドで昨日2月4日から場外馬券を売り出したのである。
私もこの日を待ちわびていて、一度は見学に行きたいと常々思っていたが、やっと今日の午後から体が空いたので行ってみたのである。
これも新たに新設された駐車場の混み具合は半端ではなかった。岐阜、長野、富山、静岡、浜松ナンバーの車が列をなしている。実際に競馬を開催している訳ではないのにこんなに多くの他県のナンバーに出会うなんて、中京競馬場では珍しいことである。中京競馬場は芝コースが新たに造られたり、ツインハットと呼ばれる総ガラス張りの観客スタンドが新設されたりして、少しずつ変化してきたが、私の知る限り、中京競馬場がこれほど馬場を含めた大幅に改修されたのは初めてのことである。スタンドも馬場も中央場所と言われる京都や阪神にも匹敵するほどになったと言ったら、言い過ぎであろうか。
それと老若の別なく、カップルの多いのにも驚いたし、コースの内側に設けられた遊園地が完成していることもあって、小学生の子どもたちも実に多かった。たぶん、父親は競馬に夢中で、母親とじいちゃんとばあちゃんは孫のお守りをしているようであった。
東の入場門からペガサス・スタンドの正面玄関を入ると、そのわきに「シニア夫婦、抽選で温泉旅行にご招待」というイベントをやっているというノボリが目に入ってきた。係員に訊ねてみると馬券2500円分と50歳以上と分かる身分証明書があれば参加できますよと教えてくれた。
私は早速、住所、氏名と連絡先、そしてリニューアルされた競馬場の印象を書き込んで、運転免許証を提示しながら、応募用紙を提出した。私は普段、こうしたイベントには参加しないが、周囲の熱気についついその気になってしまった。もし、抽選で当たったら、ハガキでお知らせしますと言う。
私は馬場に沿って歩いてみた。東側にあった駐車場を潰して、楕円のふたつある中心点を東に50mほどズラした形になっているので、向こう正面の直線と4コーナーを曲がってゴールまでの直線が従来と比べてかなり長くなっている。芝コースは全面にわたって雪による凍結防止のためにビニールで覆い隠されていたが、直線に相当な急坂があるのが人の目でも確認できる。
まず、一階の馬券売り場に行ってみた。発売、払い戻しなどの文字は日本語、英語、中国語、韓国語の4種類で書かれており、私は一瞬、香港のシャティン競馬場にいるような錯覚を起こしてしまった。
シャティン競馬場は世界でも5本の指に入ると言われるほどきれいな競馬場だが、そのシャティン競馬もさまざまな看板の文字は何か国かの言葉で説明されていた。ただ、日本語の文字の説明はない。私には英語表記だけが頼りだったが、ソウル競馬場やマカオの競馬場と違って、いかにも海外の競馬場と感じがしたものだ。
新装なった中京競馬場の馬券売り場い3つの外国語の文字が併記されていることもあって、ローカルな競馬場というイメージが払拭されて、私はどこか国際的な雰囲気を感じていた。立春になったとは言え、まだまだ屋外のスタンドは寒く、多くの人が屋内のフロアに集まっていることもあって、人、人、人だらけで歩くのさえ苦労するほどであった。
馬券の結果は惨憺たるものであった。3月になり、暖かくなったら、もっとゆったりとした気分で見学に来ようかなと思いながら、私は人混みの喧噪の中を駐車場へと急いだ。
数えてみれば、私と競馬との付き合いは半世紀以上にも及ぶ。
そのきっかけは思いも寄らぬところから始まった。私は大学を中退して23歳でサラリーマンになったが、約1年間の現場経験を終えて、ある親会社の営業担当を任された。そのときの親会社の購買課の主任が無類の競馬好きで、私は今で言うG1レースの馬券の購入を何度も頼まれて、名古屋の場外馬券売り場や中京競馬場にポンコツの自家用車で行ったものである。
賭け事を嫌っていた養父が亡くなると私を縛り付けていた精神的なタガが外れてしまい、いつの間にか親会社の人の分だけでなく、自分でも馬券を購入するようになっていた。まさに腐れ縁とはこのことだ。
その当時からある古いスタンドが去年からのリニューアル工事が終わり、ペガサス・スタンドと名付けられた。その新しいスタンドで昨日2月4日から場外馬券を売り出したのである。私もこの日を待ちわびていて、一度は見学に行きたいと常々思っていたが、やっと今日の午後から体が空いたので行ってみたのである。
これも新たに新設された駐車場の混み具合は半端ではなかった。岐阜、長野、富山、静岡、浜松ナンバーの車が列をなしている。実際に競馬を開催している訳ではないのにこんなに多くの他県のナンバーに出会うなんて、中京競馬場では珍しいことである。中京競馬場は芝コースが新たに造られたり、ツインハットと呼ばれる総ガラス張りの観客スタンドが新設されたりして、少しずつ変化してきたが、私の知る限り、中京競馬場がこれほど馬場を含めた大幅に改修されたのは初めてのことである。スタンドも馬場も中央場所と言われる京都や阪神にも匹敵するほどになったと言ったら、言い過ぎであろうか。
それと老若の別なく、カップルの多いのにも驚いたし、コースの内側に設けられた遊園地が完成していることもあって、小学生の子どもたちも実に多かった。たぶん、父親は競馬に夢中で、母親とじいちゃんとばあちゃんは孫のお守りをしているようであった。
東の入場門からペガサス・スタンドの正面玄関を入ると、そのわきに「シニア夫婦、抽選で温泉旅行にご招待」というイベントをやっているというノボリが目に入ってきた。係員に訊ねてみると馬券2500円分と50歳以上と分かる身分証明書があれば参加できますよと教えてくれた。
私は早速、住所、氏名と連絡先、そしてリニューアルされた競馬場の印象を書き込んで、運転免許証を提示しながら、応募用紙を提出した。私は普段、こうしたイベントには参加しないが、周囲の熱気についついその気になってしまった。もし、抽選で当たったら、ハガキでお知らせしますと言う。
私は馬場に沿って歩いてみた。東側にあった駐車場を潰して、楕円のふたつある中心点を東に50mほどズラした形になっているので、向こう正面の直線と4コーナーを曲がってゴールまでの直線が従来と比べてかなり長くなっている。芝コースは全面にわたって雪による凍結防止のためにビニールで覆い隠されていたが、直線に相当な急坂があるのが人の目でも確認できる。
まず、一階の馬券売り場に行ってみた。発売、払い戻しなどの文字は日本語、英語、中国語、韓国語の4種類で書かれており、私は一瞬、香港のシャティン競馬場にいるような錯覚を起こしてしまった。
シャティン競馬場は世界でも5本の指に入ると言われるほどきれいな競馬場だが、そのシャティン競馬もさまざまな看板の文字は何か国かの言葉で説明されていた。ただ、日本語の文字の説明はない。私には英語表記だけが頼りだったが、ソウル競馬場やマカオの競馬場と違って、いかにも海外の競馬場と感じがしたものだ。
新装なった中京競馬場の馬券売り場い3つの外国語の文字が併記されていることもあって、ローカルな競馬場というイメージが払拭されて、私はどこか国際的な雰囲気を感じていた。立春になったとは言え、まだまだ屋外のスタンドは寒く、多くの人が屋内のフロアに集まっていることもあって、人、人、人だらけで歩くのさえ苦労するほどであった。
馬券の結果は惨憺たるものであった。3月になり、暖かくなったら、もっとゆったりとした気分で見学に来ようかなと思いながら、私は人混みの喧噪の中を駐車場へと急いだ。
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