私は胸いっぱいにバラの香りを吸い込んだ

 今朝の7時ごろ、私がコーヒーを飲んでいるところに女房がやって来て、近くのスーパーマッケツトで、一人に付き2本限定でネスカフェ・ゴールドブレンドの安売りをやっているので、付き合ってほしいと言ってきた。
 私は会社をRetireしてから、煙草を止めて、お酒もできるだけ控え目にするようになってからは、いつの間にかコーヒーを日に数回飲むのが日課になってしまった。
 さすがにアルバイト先の事務所で人に勧めることもたびたびあることから、仕事に行くときにはインスタント・コーヒーを持っていかないが、家にいるときはやはり値段の事を考慮して、専らインスタント・コーヒーを飲んでいる。しかも銘柄はネスカフェ・ゴールドブレンドと決めている。
 それを知っている女房は根気よく新聞に挟まれたチラシを見ては、私を付き合わせる。女房の思惑言い分は<あなたの好きなものを買いに行くのだから、協力するのが当然だ>という訳である。
 通常ならば、コーヒー100g入り1本が500円のものが、今朝9時からは1本398円で買えると言う。現役サラリーマン時代ならば、いくら説得を受けようが億劫がっていた私が、今は何の抵抗もなく操り人形のように女房に要望に従って、せっせと出掛ける準備をしている。いつの間にか、サラリーマン時代に比べて自由の時間が持てたことで、私に予想されるさまざまな摩擦を避ける術を会得させてくれたようだ。
 私に限らず、サラリーマン時代にはちょっぴり虚勢を張っていた生活が、Retireという小さな起伏を超えたら、いつしか、どこにでもある平凡な暮らしが当たり前となりつつなっていくように思える。
 そうした生活に多少なりとも仕合わせ感を持つようになると、自分のためとか人のためとか、そうした分類は余り意味を持たなくなって、女房からの頼まれ事は何であれ、違和感なく受け入れられるようになる。つまり、歳を取るということは起伏のない平坦な日々の生活にへたり込まず、周りの環境を受け入れて行き続けることなのでないだろうか。そんな気がしてくる。
 女房は私の知らない時間帯にこのスーパーマーケットによく来ているようだ。その他の商品の安売りを見て回り、手際よく買い物籠に商品を放り込んでいく。レジは物凄い混雑振りだ。多くの主婦が買いだめをしていくようで、なかなか列がはけない。2人の人しか列に並んでいなかったのに、レジでの支払いには15分も掛かってしまった。
画像 帰り道、女房が陽気がいいし、このまま家に荷物を置いて、岐阜県可児市の「花フェスタ記念公園」にバラを観に行きたいと言い出した。そう言えば、5月28日の中日新聞の一面には「花フェスタ記念公園」の「バラまつり」の記事が写真付きで次のように載っていた。
 【岐阜県可児市瀬田の花フェスタ記念公園で、色とりどりのバラが見ごろを迎えた。赤や白、黄、ピンクのほか、県内で開発された青いバラなど7000品種3万種が、81ヘクタールの広大な敷地のあちこちに咲き誇る。甘さの強弱などの香りの種類ごとに植え分けられ、それぞれの花の香気が心を和ませる。
 公園では6月27日まで「バラまつり」を開催している。期間中はバラにちなんだコンサートなども繰り広げられる。】
 私は10年以上も前から、春と秋のバラの時期、年2回ほど花フェスタ記念公園にやって来る。というのは、私がバラの香りが好きなこともあるが、伊勢湾岸道と東海環状道を利用すれば、我が家から45分ほどで来られて、非常に便利だということも大いに関係している。それに加えて、何しろバラの時期は、春にしろ秋にしろ、雨さえ降らなければ広大な公園を散歩するには最適な気候なのがいい。
 今日は月曜日なのに公園内はもの凄い人出である。やはり、新聞で紹介された影響であろうか。
 約2時間掛けて公園内を観て回ったが、あれほどひどかった踵が痛みが今は嘘のように引いていて、私は胸いっぱいにバラの香りを吸い込んで、久し振りの安堵感に浸っていた。

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