彼の話を聞いていたら、カナダに行ってみたくなってきた

 昨日の今曜日、名古屋にある外国語学校I.C.NAGOYAの英会話の2コマ目の授業は、先生のRaymondと私の二人だけ授業となってしまった。
 今までの経験から言うと、月の初めの金曜日は生徒が少ない。特に午後7時45分に始まる2コマ目は生徒の集まりが悪い。つまり、ここの英会話の授業に通う生徒の99%は勤労者で、どうも給料日のすぐあとの週末はどこかで気晴らしをすることが多いのがその原因のようだ。
 Raymondとは、3年前の6月から8月までの3ヶ月間、ハローワーク推薦の職業訓練コースで開講されていたグローバルビジネス科でビジネス英語を教えてもらってから、もう足掛け4年の付き合いとなる。そして、今も英会話のフレックス・コースのPre-intermediateで英会話を教えてもらっている。だが、最近は彼が忙しいこともあって親しくプライベートで話したことがなく、今日は久し振りにテキストを離れて、おしゃべりしようということになった。
 80分間、英語だけの意思の疎通は私にとっては死ぬ思いであるが、救われるのは彼の英語の発音や表現は、今まで私が習ってきたNativeの先生の中では、もっとも分りやすく、私が首をかしげると別の表現で分るまで何度でも繰り返し話してくれる。だから、曖昧さを残して、次の会話に進むことはない。それより何より、気心が知れているのがいい。
 彼は、3年前の私たちのグローバルビジネス科のクラスが、自分が今まで教えたクラスの中では最高のクラスで、本当に教え甲斐のあったクラスだとも言ってくれる。彼にとっても、未だに忘れられない3ヶ月だったのであろう。
 彼は祖父母が台湾出身、父親は純粋なカナダ人で、母親が台湾人という中国系カナダ人である。
 そう言えば、彼は今月9月の15日から25日まで、故郷のカナダに帰ると言っていたので、複数のクラスメートがいるとなかなか聞けない本当にプライベートのことを訊ねてみようと思った。
 彼の両親はカルガリーに住んでいて、二人の兄のうち、長兄はトロント、次兄はバンクーバーに住んでいると言う。教室に貼ってある地図で確認してみると、トロントはカナダの東海岸に近く、バンクーバーは西海岸で、カルガリーは内陸地方にあり、まさにカナダ中にカナダ中に散らばっているといった感じだ。
 カナダへの帰郷は4年ぶりだそうで、その間に長兄に二人の男の子が生まれていて、今度の帰郷で兄弟が両親のカルガリーに集まることになっているので、始めて、甥っ子の顔をみることができる、それが何よりの楽しみだと言う。私が「ホムシックになり出しているんじゃないの?」と聞くと、「A little bit.」とはにかんだような笑いを浮かべる。
 彼は週に3日、岐阜大学で講師をしている。たぶん、これまでの話しぶりからすると、彼にとってはもっともやり甲斐のある職場のように思える。実はどんな科目を教えているのかがずっと気になっていたので、思い切って聞いてみた。すると彼は嫌な顔も見せずに教えてくれた。
 彼が受け持っているクラスは、【Educational Technology】、【Research &Marketing】、【TOEIC】、【Presentation】だそうである。私が、そんなに多岐にわたる分野を教えるのは大変だろうと言うと、「今、大学で自分が受け持っているカリキュラムは、自分にとって興味深い分野ばかりで、人が思うほど苦労とは思っていない」と答えてくれる。
 だが、彼は大学の講義がない日には、未だにI.C.NAGOYAの昼のグルーバルビジネス科の授業を持っていて、さらに夜、I.C.NAGOYAでフレックスの授業、そして、JR名古屋駅ツイン・タワーに入居している会社の社員教育として英会話のクラスも持っている。ことほどさように、忙しい身なのだが、彼が泣きを入れたり、愚痴をこぼしているのを聞いたことがない。とにかく真面目な男なのだ。
 あっという間に80分が過ぎてしまった。
 どっと疲れが出てきたが、彼の話を聞いていたら、一度どうしてもカナダに行ってみたくなってきた。カナダから帰ってきたときに、また彼とじっくり話がしてみたい。

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