ヒカレものの呟き

アクセスカウンタ

zoom RSS 私はよからぬ企みを考えていた

<<   作成日時 : 2009/07/04 22:46   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 先だって、父の日に娘が孫娘二人を連れて我が家にやって来たとき、今年小学生になったばかりの上の孫娘が、朝顔の観察日記を付ける係になったと、珍しく嬉しげに私に話してくれたことがあった。
 不思議なものだ、孫娘からそんなことを聞くと朝顔の花を見るとつい、じっくりと眺めてしまう。これも血脈のなせる業か。画像
 特にアルバイト先で早出の出勤日の朝は、少し早めに支度して出掛ける。というのは、私はリハビリを兼ねて、20分ほど掛けて、歩いて出勤しているが、その途中に丹精込めて朝顔を育てている家が二軒あって、朝顔が今が盛りと花を付けているからである。
 一軒は広い敷地の中にかなりの株数があり、一斉に花を付けてる様は、壮観という表現がピッタリで、もう一軒は隣りの有料駐車場を仕切るフェンスに蔓を絡ませながら、バランスよく花を咲かせている。これもまた相当な株数で花も多く、通りがかった人たちの目を楽しませてくれる。
 それがどういう訳か、二軒とも同じ色の朝顔で、朝ばかりでなく、私が午前中に仕事が終わって、帰ってくるときもまだ花を大きく広げていて、萎む様子がまったくない。私たちの子どもの頃は、朝顔という花は朝、空が白み始めると花を広げ、太陽が昇るとともに萎んでしまっていた。まさに朝顔という名を持つ花にふさわしく、英語名も<Morning Glory(朝の輝き)>というほどに、朝顔は<はかない花>だったような気がする。
 女房にその話をすると、たぶん、それは西洋朝顔で、ここ10年ほどで、またたく間に全国に広まった品種だと教えてくれる。種の植える時期をズラしてやれば、夏だけではなく、11月頃まで花を付けさせることも可能だとも言う。
 私は朝顔という花は夏の時期だけ、しかも朝の短い時間だけ花を開かせ、上の孫娘がその成長ぶりを観察日記に書けるほどに、植物の成長の典型的な見本になる花だと、恥ずかしながら、この歳までずっとそう思ってきた。
 世界的に人気のある花々は、園芸家の人たちにより、何代も交配を重ねられながら、栽培しやすくて長く観賞できる従来とは違った幾つもの品種が時間を掛けて、私たち一般の人に気付かれないまま、作り出されていくものらしい。
 花を愛する人たちが尽きない限り、こうした営みもまた、途切れることはないであろう。ということは、世代によって、知らぬ間に花にまつわる記憶や追憶に差が出てくることを意味している。
 今度、孫娘が我が家に来たときには、今学校で観察している朝顔がどんな種類なのかを、園芸雑誌の写真を二人で見ながら確認しようと思う。少なくても、私と上の孫娘の朝顔に関する思い出は共通のものにしておかねばならない。
 女房の話によれば、私が見た朝顔は、ヘブンリー・ブルーという西洋朝顔ではないかと言うが、私が見た朝顔の花の色はブルーというより、パープルであった。すると女房は、ナイト・パープルという西洋朝顔もあるから、もしかしたら、そちらかもねと言う。
 それにしても、女房は病院を定年退職してから、庭にさまざまな花を栽培し出した。今年の紫陽花は5種類の色の花が咲いたし、百合もまた、時期を少しずつズラしながら、5種類の色の花が咲いた。
 だが、どういう訳か、朝顔だけは、我が家の庭に咲く様子はまったくない。
 今年こそ、上の孫娘の口から、「朝顔の花が見たい」と女房に向かって言わせようかなと、私はよからぬ企みを考えていた。 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
私はよからぬ企みを考えていた ヒカレものの呟き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる