ヒカレものの呟き

アクセスカウンタ

zoom RSS 私は知らぬ間に、「差別の罪」を犯しているのであろうか

<<   作成日時 : 2009/07/19 22:40   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

 先週から、名古屋にある外国語学校I.C.NAGOYAの専属英会話講師が、1ヶ月間、母国へ一時帰国をするとかで、その間の臨時講師として日本人の女性講師が教えることになった。
 最初の授業の自己紹介のとき、私が3年前、このI.C.NAGOYAで開講されているグローバルビジネス科で、3ヶ月間缶詰状態で英語を勉強したことがあると言うと、自分もずいぶん前に、OLを辞めてグローバルビジネス科で勉強しようと試験を受けたが合格しなかったという話をしてくれた。
 確かに、グローバルビジネス科で入校しようとすると、英語の試験ではなく、高校入試程度の国語と数学の試験と面接があった。どうも、臨時英会話講師の口振りでは、数学が大の苦手だったことが、合格できなかった最大の原因らしいと言う。その後、カナダのバンクーバーの大学に留学して、昼も夜も英語漬けの生活を過ごしてきたようだ。
 そんなことがキッカケで、私は久し振りに3年前のグローバルビジネス科で勉強したときのことを思い出していた。
 私は3ヶ月間の間、クラスメートに言いたい放題のことを言っては、「ISSAさん、今の言葉、セクハラですよ」と絶えずクレームを付けられていた。
 特に、MihokoさんのPresentation(自分に合ったテーマを選び発表する)に対するコメントで、「発表する態度、雰囲気については、聞き手側から見ると、とても景色がよくて素晴らしいんだが、話しぶりにもっとメリハリをつけると女性らしさや色気が際立って、より観客を説得できるのではないか」とアドバイスをすると、クラスの女性群から一斉にクレームの声が上がった。
 「ISSAさん、それセクハラ、間違いなくセクハラですよ」、― 私は発表自体はそこそこ良かったが、さらに良くするにはと思い、感想を述べたつもりであったものが、総スカンを喰らってしまったのだ。
 純粋にMihokoさんのPresentationの感想を述べるのであれば、私の言った<女性らしさや色気>などという言葉は不必要だと言うのだ。女性に対する「差別」だと解釈されたらしい。
 いくら、私が女性の優位性をもっと強調せよと言ったつもりでいても、今の時代では、「セクハラ」「差別」と受け取られてしまう。私たち年寄りには難しい世の中になったものだ。
 私はサラリーマン時代、たのまれた社内報の巻頭言の中で、「片手落ち」という言葉を使った。編集部員の総務部の課長から、「片手落ち」は差別用語だから、表現を変えてくれと言われたが、私自身は、その言葉を変更する気持がないから、巻頭言のあとの私の署名を消して、適当な言葉に入れ替えてほしいと言ったように記憶している。そのときも、なかなか、ちょっと物を言ったり、書いたりするのも難しい時代になったという感想を持ったものだ。
 そのとき、つくづく私は「片手落ち」や「手落ち」が差別用語で使うなということになれば、ゆくゆくは「視野が狭い」という言い方も、「近視眼的な」という表現も差別用語になってしまうのだろうかと危惧していた。
 確か、私の大学時代に読んだスタインベックの小説の中で、【with near-sighted eyes】という表現があったように思う。私は文字通り、「近視眼的に」と訳した覚えがあるが、もし、この「近視眼的に」という表現が、近視眼の人に対する差別用語だということになれば、日本語に訳すときは何と訳したら、いいのであろうか。
 何にしても行き過ぎは、文字通り<視野を狭く>してしまうし、言葉に彩(あや)がなくなって、いつしか、のっぺらぼうの文章になってしまう。
 それこそ、言葉の死語化には相当な時間が必要であろうし、振り子のように左右に大きく振れながら、世の中のコンセンサスが集約されなければ、活字文化の退化にも繋がってしまう。
 こんなことを声高に言う私は知らぬ間に、「差別の罪」を犯しているのであろうか。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
18歳女子ですが、別に"差別の罪"を犯してるとは全く感じません。

"話しぶりにもっとメリハリをつけると女性らしさや色気が際立って、より観客を説得できるのではないか"

上の文だけ見ても、セクハラと言う言葉に結びつく単語は何処にもないと思います。それよりもMihokoサンにとってプラスになるアドバイスだと感じられますが?
プレゼンは自分自身を際立てる場でもあるのですから、男性にはない女性らしさを出してもそれを差別の対象として見るのは少し行き過ぎかと…
日本人の女性達はネガティブな事に対してオーバーだと思います。それを気に止めるのは時間の浪費、もしMihokoサンがそのアドバイスで嫌な気持ちになったら止めればいいのでは…?
lmao
2009/08/10 02:56
lmaoさま、発表が終わってから、Mihokoさんに言い過ぎたかどうか確認に行くと、私の言ったことをぜんぜん気にする様子もなく、素直にアドバイスとして受け取ってくれているようでした。
彼女は性格的には自由でポジティブなのに、今一つ、外に向けての自己主張があまり上手な人ではなかったように思えたので、私のアドバイスはハッパを掛けたつもりだったのです。それが他のクラスメートには強く響いてしまったのでしょう。
3ヶ月間も朝から晩まで、一緒の教室で勉強していると、自然に相手の言葉を受け入れられるもののようで、むしろ、私がMihokoさんの発表に対して、コメントしたことを喜んでいてくれているようでした。
lmaoさん、貴重な意見、ありがとうございました。
issa
2009/08/10 10:58

コメントする help

ニックネーム
本 文
私は知らぬ間に、「差別の罪」を犯しているのであろうか ヒカレものの呟き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる