牡丹は 風にその大輪の花を委ねていた
今日はアルバイト先に午前6時45分までに出勤しなければならず、昨日の夜、6時にアラームセットをして寝たが、歳を取ったせいか、5時25分にはもう寝覚めていた。やはり、アルバイトとは言え、遅刻しては<どうにも様にならない>という自分の見栄っ張りがそうさせているのであろうか。
カーテンを開いてみると、空模様はもう今にも雨が降り出しそうで、木の枝の揺れ具合からすると、風も強そうだ。着替えをして表通りの交差点まで歩いて出てみたが、余りの風の強さにビックリして、3月仕事に復帰してから、初めて車で出勤することに決めた。
雨はまだ降ってはいなかったが、やはり風は相当に強い。歩道を歩く女性のスカートが風にあおられ、見るとはなしに目をやると、ちゃんとスカートの下には短いスパッツを履いていて、何故か、他人の娘さんなのに私はホッとしていた。
こんな日でも、ゴミ収集ボランティアに人たちは一生懸命ゴミ集めをしている。頭が下がる思いがする。
スケジュール通り仕事をこなして、私は午後3時には退社した。昼の休憩中には嵐のように吹き荒れていた雨も風も退社時にはすっかりおさまっていて、このまま、家に帰るのが惜しくなってきて、昨日、新聞の地方版に載っていた東海市の大池公園の牡丹の花を観に行こうと思った。
会社をRetireして3年間ほどは、この時期にはあちこちの牡丹園に行っていたことを思い出していた。だが、月80時間ほどのアルバイトを去年の8月からやり出してからは、なかなか、ノンビリとそうした四季の花の観賞ができなくなってしまった。特に今年3月に復帰してからは、勤務スケジュールが一日おきではなく、アットランダムになってしまい、未だにその勤務のペースに自分の体が馴染んでおらず、いつも思いつきで行動してしまう自分自身に少々手こずっているのが現状である。来月からはもう少し、計画性を持たねば・・・。
東海市大池公園に着いたときには、大気の中の塵が雨と風によって、根こそぎ土の中に吸い込まれたように、空気が透き通るようで、爽やかという言葉がピッタリだった。市役所庁舎の裏庭の端に設けられた牡丹園には、およそ50株ほどの牡丹しかないが、その花の色合いや大きさには見ごたえがあって、牡丹の花の好きな人にはじっくり観賞できて、きっと癒しの空間となるであろう。
すると、大型のビデオカメラを抱えた数人のクルーが市役所の裏門から出て、こちらに向かってくるのが見えた。着ているワークシャツに書かれてある名前から、プロモーションビデオを製作する会社のクルーだと私は勝手に想像したが、尋ねてみると果たしてその通りであった。
彼らは恐縮そうに私に頭を下げてから、おもむろに牡丹園の花をビデオ撮影をし出した。私が、市のPRビデオを製作しているのかと尋ねると、クルーのチーフらしき人が「その通りです。これから、東海市らしいイメージの場所を、何ヶ所か出向いていって撮影をするつもりです」と丁寧に答えてくれた。
しばらくの間、いろいろな角度でビデオ撮影をしてから、チーフのクルーが東海市が一望できる展望台に行こうと仲間に声を掛けて、重装備でかさばる撮影器具を手分けして担ぎながら、クルーたちは牡丹園を離れていった。
私は、数人のクルーの後姿を眺めながら、ふと、こうしたプロモーションビデオ会社には、今のこの不況がどの程度影響があるのだろうかと突拍子もないことを考えていた。
ただ、牡丹の花はそんなことに関係なく、爽やかな空気の中で、風にその大輪の花を委ねている。
カーテンを開いてみると、空模様はもう今にも雨が降り出しそうで、木の枝の揺れ具合からすると、風も強そうだ。着替えをして表通りの交差点まで歩いて出てみたが、余りの風の強さにビックリして、3月仕事に復帰してから、初めて車で出勤することに決めた。
雨はまだ降ってはいなかったが、やはり風は相当に強い。歩道を歩く女性のスカートが風にあおられ、見るとはなしに目をやると、ちゃんとスカートの下には短いスパッツを履いていて、何故か、他人の娘さんなのに私はホッとしていた。
こんな日でも、ゴミ収集ボランティアに人たちは一生懸命ゴミ集めをしている。頭が下がる思いがする。
スケジュール通り仕事をこなして、私は午後3時には退社した。昼の休憩中には嵐のように吹き荒れていた雨も風も退社時にはすっかりおさまっていて、このまま、家に帰るのが惜しくなってきて、昨日、新聞の地方版に載っていた東海市の大池公園の牡丹の花を観に行こうと思った。
会社をRetireして3年間ほどは、この時期にはあちこちの牡丹園に行っていたことを思い出していた。だが、月80時間ほどのアルバイトを去年の8月からやり出してからは、なかなか、ノンビリとそうした四季の花の観賞ができなくなってしまった。特に今年3月に復帰してからは、勤務スケジュールが一日おきではなく、アットランダムになってしまい、未だにその勤務のペースに自分の体が馴染んでおらず、いつも思いつきで行動してしまう自分自身に少々手こずっているのが現状である。来月からはもう少し、計画性を持たねば・・・。
東海市大池公園に着いたときには、大気の中の塵が雨と風によって、根こそぎ土の中に吸い込まれたように、空気が透き通るようで、爽やかという言葉がピッタリだった。市役所庁舎の裏庭の端に設けられた牡丹園には、およそ50株ほどの牡丹しかないが、その花の色合いや大きさには見ごたえがあって、牡丹の花の好きな人にはじっくり観賞できて、きっと癒しの空間となるであろう。
すると、大型のビデオカメラを抱えた数人のクルーが市役所の裏門から出て、こちらに向かってくるのが見えた。着ているワークシャツに書かれてある名前から、プロモーションビデオを製作する会社のクルーだと私は勝手に想像したが、尋ねてみると果たしてその通りであった。
彼らは恐縮そうに私に頭を下げてから、おもむろに牡丹園の花をビデオ撮影をし出した。私が、市のPRビデオを製作しているのかと尋ねると、クルーのチーフらしき人が「その通りです。これから、東海市らしいイメージの場所を、何ヶ所か出向いていって撮影をするつもりです」と丁寧に答えてくれた。
しばらくの間、いろいろな角度でビデオ撮影をしてから、チーフのクルーが東海市が一望できる展望台に行こうと仲間に声を掛けて、重装備でかさばる撮影器具を手分けして担ぎながら、クルーたちは牡丹園を離れていった。
私は、数人のクルーの後姿を眺めながら、ふと、こうしたプロモーションビデオ会社には、今のこの不況がどの程度影響があるのだろうかと突拍子もないことを考えていた。
ただ、牡丹の花はそんなことに関係なく、爽やかな空気の中で、風にその大輪の花を委ねている。




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