山道散策の疲れは、むしろ心地よかった
先月の30日、女房が「お姉さんと電話で話をしたけど、元気なさそうだったから、明日、お姉さんを連れて、御在所岳の紅葉を観に行ってみない?― 朝早く出て行って、帰りに菰野町の自然薯料理で有名な店で、昼食を食べましょうよ。」と私に提案してきた。
私の実姉は最近、糖尿病が進んでいると医者に宣告され、食べ物の制限を受けていて、マイペースの食生活ができず、どうも、そのことも沈んでいる原因の一つらしい。
だが、私は29日の中日新聞のWebサイトの地域ニュースに次のような記事が載っていたのを思い出した。
【通行止めの影響、深刻に 湯の山温泉線道路崩落】 2008年10月29日
<24日の大雨で崩落し、一部区間を全面通行止めにして復旧工事が続く菰野町の県道「湯の山温泉線」。秋の観光シーズンを迎えた湯の山温泉や御在所岳への最も一般的なルートだけに、地元の観光や住民生活に深刻な影響を与えている。
迂回(うかい)路は北回りで温泉街に入る国道477号の「鈴鹿スカイライン」。観光バスでの来場者は近くの駐車場で降り、各旅館のマイクロバスで温泉街までピストン輸送する。ただマイカー利用者も多く温泉街は道幅も狭いため、あちこちで渋滞が発生。旅館関係者らが連日各所に立ち、車を誘導している。
御在所ロープウエイでは24-31日の間のバス100台分、約3000人の団体予約がすべてキャンセルになった。>
この記事の情報を知って、私は一瞬、行こうかどうか迷ったが、この大雨による崩落で、31日までは観光客も敬遠しているだろうし、むしろ、今が御在所岳に行く絶好のチャンスかも知れないと思い直して、女房の提案を受け入れることにした。女房にも実姉にも、大雨による崩落の情報は伝えずにおいた。
確かに、国道477号の「鈴鹿スカイライン」の閉鎖された入場ゲートのところから、湯の山温泉までの約2kmほどの道のりを片側通行を強いられたが、15分ほどの待ち時間で通行できたし、待っている車の台数も20台そこそこで、通常のコースよりも30分ほど時間が掛かっただけで、御在所ロープウェイの乗車口に到着することができた。
もうすでに、駐車場に停められている車のナンバープレートを見ると、奈良、和歌山、神戸、大阪と圧倒的に関西方面の車が多いし、御在所ロープウエイでは24-31日の間のバス100台分、約3000人の団体予約がすべてキャンセルになったというが、それでも、以前来たときよりも観光客が随分多いように思われる。
第二名神の開通は、紅葉の時期やスキーのシーズンを迎える際には、明らかに湯の山温泉や御在所岳などにとっては目に見える集客効果があって、かつてないほどの温泉街の活性化に繋がったのであろう。
御在所ロープウエイ乗車口には、午前9時半ごろ着いたが、近くのホテルに泊まっていた団体客が、ホテルのマイクロバスで次々にやって来て、ロープウェイの切符売り場に人が並びだした。
そうこうしているうちに、自家用車の台数も見る見るうちに増えてきて、重装備をした登山客も加わって登山口に人が溢れ出してきた。おそらく、先週の土日曜日に来ていたなら、片側通行による渋滞と駐車場の混雑で身動きが取れなかったのではないだろうか。
早速、混む前にロープウェイに乗り込んだ。
乗車口ではまだ色付いていない木々の緑が、ロープウェイで徐々に山頂に向かうに連れて、紅葉の色付きが一段と濃くなっていき、中腹では周りの景色360度が、自然の絵の具を溶かしたような見事な色合いに染まり、ロープウェイのスピードに合わせて、次々に私たちの眼前に迫ってくる。12分後に山頂に着いてみると周囲の木々の葉は単なる枯葉と化し、周囲の葉の色はすっかり色褪せてしまっていた。
おそらく、御在所岳の麓から山頂までの1,200mの高低差が、秋の長い期間、私たちに紅葉を楽しませてくれる所以であり、そのことが関西地区の人にも紹介され、次第に人気になった理由なのであろう。
御在所スキー場に向かって整備された遊歩道があり、少々寒いが、周りの景色を観ながら、ゆっくり散歩することができて、私たちの年齢の者には最適のコースである。途中、御在所岳一番の見晴らしだと言われる展望台があったり、食事も喫茶もできるレストハウスなどもあって、自分たちのペースで、かなり広い周囲を充分に散策できる。
私はふとそのとき、中学のクラス会のことを思い出した。いつかの秋の時期に、こうした場所で、ゆっくりとクラス会が開けたら、どんなにか、楽しい時間になるに違いないと想像していたのである。
私たちは、その遊歩道を1時間半ほど散策したあと、また、ロープウェイでふもと駅まで戻った。さすがに、山道の散策で、足元が少々ふらつき気味になっていたが、そうした疲れはむしろ、心地よかった。
往きと同じように県道を、地元の人のボランティアの人たちの誘導により、片側通行で菰野町まで帰ってきて、少し、昼食時間には遅くなったが、自然薯料理の有名店で食事をしてから、私たちは家路に着いた。

私の実姉は最近、糖尿病が進んでいると医者に宣告され、食べ物の制限を受けていて、マイペースの食生活ができず、どうも、そのことも沈んでいる原因の一つらしい。
だが、私は29日の中日新聞のWebサイトの地域ニュースに次のような記事が載っていたのを思い出した。
【通行止めの影響、深刻に 湯の山温泉線道路崩落】 2008年10月29日
<24日の大雨で崩落し、一部区間を全面通行止めにして復旧工事が続く菰野町の県道「湯の山温泉線」。秋の観光シーズンを迎えた湯の山温泉や御在所岳への最も一般的なルートだけに、地元の観光や住民生活に深刻な影響を与えている。
迂回(うかい)路は北回りで温泉街に入る国道477号の「鈴鹿スカイライン」。観光バスでの来場者は近くの駐車場で降り、各旅館のマイクロバスで温泉街までピストン輸送する。ただマイカー利用者も多く温泉街は道幅も狭いため、あちこちで渋滞が発生。旅館関係者らが連日各所に立ち、車を誘導している。
御在所ロープウエイでは24-31日の間のバス100台分、約3000人の団体予約がすべてキャンセルになった。>
この記事の情報を知って、私は一瞬、行こうかどうか迷ったが、この大雨による崩落で、31日までは観光客も敬遠しているだろうし、むしろ、今が御在所岳に行く絶好のチャンスかも知れないと思い直して、女房の提案を受け入れることにした。女房にも実姉にも、大雨による崩落の情報は伝えずにおいた。
確かに、国道477号の「鈴鹿スカイライン」の閉鎖された入場ゲートのところから、湯の山温泉までの約2kmほどの道のりを片側通行を強いられたが、15分ほどの待ち時間で通行できたし、待っている車の台数も20台そこそこで、通常のコースよりも30分ほど時間が掛かっただけで、御在所ロープウェイの乗車口に到着することができた。
もうすでに、駐車場に停められている車のナンバープレートを見ると、奈良、和歌山、神戸、大阪と圧倒的に関西方面の車が多いし、御在所ロープウエイでは24-31日の間のバス100台分、約3000人の団体予約がすべてキャンセルになったというが、それでも、以前来たときよりも観光客が随分多いように思われる。
第二名神の開通は、紅葉の時期やスキーのシーズンを迎える際には、明らかに湯の山温泉や御在所岳などにとっては目に見える集客効果があって、かつてないほどの温泉街の活性化に繋がったのであろう。
御在所ロープウエイ乗車口には、午前9時半ごろ着いたが、近くのホテルに泊まっていた団体客が、ホテルのマイクロバスで次々にやって来て、ロープウェイの切符売り場に人が並びだした。
そうこうしているうちに、自家用車の台数も見る見るうちに増えてきて、重装備をした登山客も加わって登山口に人が溢れ出してきた。おそらく、先週の土日曜日に来ていたなら、片側通行による渋滞と駐車場の混雑で身動きが取れなかったのではないだろうか。
早速、混む前にロープウェイに乗り込んだ。
乗車口ではまだ色付いていない木々の緑が、ロープウェイで徐々に山頂に向かうに連れて、紅葉の色付きが一段と濃くなっていき、中腹では周りの景色360度が、自然の絵の具を溶かしたような見事な色合いに染まり、ロープウェイのスピードに合わせて、次々に私たちの眼前に迫ってくる。12分後に山頂に着いてみると周囲の木々の葉は単なる枯葉と化し、周囲の葉の色はすっかり色褪せてしまっていた。
おそらく、御在所岳の麓から山頂までの1,200mの高低差が、秋の長い期間、私たちに紅葉を楽しませてくれる所以であり、そのことが関西地区の人にも紹介され、次第に人気になった理由なのであろう。
御在所スキー場に向かって整備された遊歩道があり、少々寒いが、周りの景色を観ながら、ゆっくり散歩することができて、私たちの年齢の者には最適のコースである。途中、御在所岳一番の見晴らしだと言われる展望台があったり、食事も喫茶もできるレストハウスなどもあって、自分たちのペースで、かなり広い周囲を充分に散策できる。
私はふとそのとき、中学のクラス会のことを思い出した。いつかの秋の時期に、こうした場所で、ゆっくりとクラス会が開けたら、どんなにか、楽しい時間になるに違いないと想像していたのである。
私たちは、その遊歩道を1時間半ほど散策したあと、また、ロープウェイでふもと駅まで戻った。さすがに、山道の散策で、足元が少々ふらつき気味になっていたが、そうした疲れはむしろ、心地よかった。
往きと同じように県道を、地元の人のボランティアの人たちの誘導により、片側通行で菰野町まで帰ってきて、少し、昼食時間には遅くなったが、自然薯料理の有名店で食事をしてから、私たちは家路に着いた。
この記事へのコメント