未だに私は割り切れないでいる

 今日、女房は同じ愛知県に住む遠縁の身内に不幸があったとかで、午後4時頃、出掛けていった。私は、否が応でも、女房が帰るまで一人で家にいなければならなくなってしまった。
 以前なら、こんな状況になっても、気持の奥の方では自由の身になったような気分になり、普段は行くことの出来ない場所に一人で行ったりして、気を紛らすことができたが、何しろ、アキレス腱断裂の影響で、何処へも出掛けられず、日が沈んで、冷え込んでくるに従って、気が沈んでいくばかりである。
 そんな中で、中学高校時代の友だちのブログを開いてみたら、「それぞれの人生」というタイトルで書き込みがあった。その友だちのブログの内容とは直接関わりのないことで、友だちには申し訳ないが、なぜか、「それぞれの人生」というタイトルがなかなか、頭から離れようとしないのである。
 と言うのは、2年前の6月から8月まで、名古屋にある外国語学校I.C.NAGOYAのグローバルビジネス科で一緒だったクラスメートのKomineさんが、去年11月に台湾の人と結婚し、事情があって一年遅れで、今年10月に台湾の台中市に飛び立っていったが、そのKomineさんから11月7日にネットのクラス掲示板に台湾での近況を報告する書き込みがあり、私はその記事を読んでから、ここのところ、ずっと不思議な気持に陥っていた。
 私には、PCにアドレスを打ち込めば、いつでも何処でも、たとえ、台湾からであろうが、クラスの掲示板を覗くことができるばかりか、自分の近況や気持までも書き込むことができ、場合によっては写真を貼り付けることもできる。まずは、そんなことが可能な世界になっていることが、アナログ人間の私には不思議でたまらなかったし、今でもグローバルビジネス科のクラスメートとの出会いを大切に思っているKomineさんに対しても感動していたのである。
 Komineさんからの記事は次のようである。

 皆様、お元気ですか?
 <中略>
 10月17日から台湾での生活を始めました。
 <中略>
 旦那さんは仕事で昨日から中国に戻り、私は12月から中国語の勉強で台中市内の学校に通うため=台中の新居でいよいよ暮らします。(旦那さんは中国なので、一人暮らしです^^:)
 今は台湾の生活に慣れるために、お父さんとお母さんと一緒に豊原市の実家に住んでいます。台湾料理や、生活のことを教えてもらっています。
 台湾人の女の人は気が強いと聞いていましたが、お母さんもなかなかのもので・・。しかも両親に限らず、台湾の人みな声でかい・・。皆さんご存知のとおり(?)私は気が小さいし、これから家族以外の人とも関わるので、とりあえず私もでかい声で話さなくては!(中国に赴任している日本人が、中国語を話す際なぜ声がでかくなるのかわかる気がしました。迫力負けしないためなのかも・・^^;)
 あと、原付に乗る練習をしています。実際に道路に出て走っていますが、道もまだ分からないので、お父さんやお母さんの走ってる後について、運転しています。
 すごい人だと、前後に子ども、もしくは後ろの人が赤ちゃんを抱いて、もしくは足元に愛犬を乗せて(愛犬も慣れているのか普通におとなしい)いる人もいて、びっくりです。
 <後略>

 Komineさんのことは、この自分のブログの記事の中でも、数度、書き込んだことがあるが、この記事を読むと何か、複雑な気持になってくる。日本に縁のある国とは言え、これから住む場所も環境も、言葉も生活習慣も違っている国に、嫁に出す両親の気持を推し量るとき、私の年代の者には、人一倍苦労すると分っていながら自分の意思のままに必死で生きてみようとする姿に触れて、ただただ理由もなく胸が詰まってくる。
 友だちのブログのタイトルだけれど、「それぞれの人生」という言葉の意味が、ある迫力を持って私に迫ってくる。
 Komineさんに比べれば、ほんの隣り町に嫁いだ娘の苦労など取るに足らないことなのであろうが、私は相手先の旦那には同居する両親がいて、祖母もいて、おまけに小姑までいると家だと分ると、娘がこれから何十年も波風立てず上手く付き合っていけるかどうかがどうしても払拭できず、次第に娘の身が可哀相に思えてきて、しばらくの間、夜が寝付かれなかったことを思い出していた。
 娘の人生と私の人生はもう「それぞれの人生」で、ただ黙って見つめ続けることが私の努めかも知れない、そう必死で自分を説得しようとしつつ、そして、悩んだ末に娘の懇願を許した。8年近く前のことである。
 Komineさんの両親はどんなふうに自分の気持を納得させたのであろうか。親は親、子どもは子ども、「それぞれの人生」だと割り切って、送り出したのであろうか。
 恥ずかしいことかも知れないが、未だに私は「それぞれの人生」だと割り切れないでいる。

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この記事へのコメント

momo
2008年11月24日 14:57
久しぶりに覗いてみたら「アキレス腱断裂」の大怪我!
びっくりしています。
入院・手術はされなくてよかったのですか?
以前、同じアキレス腱断裂をした実家の父は手術をして1ヶ月ほど
入院していましたが・・・
あまりムリをなさいませんよう。お大事になさってくださいね。

ブログのコメントでなくてすみません!
issa
2008年11月24日 21:20
momo 様、お心遣い、ありがとうございます。
ギブスをしたままの生活がこんなに苦しいものとは知りませんでした。
手術を避けたのは、生来の怖がり屋のせいもありますが、病院にインターネットができる環境になくて、この自分のブログの更新ができないことが、とても嫌だったことも一つの理由でした。
 二足歩行ができるようになったら、今まで行きたくても行けなかったところに、是非、行ってみようと思っています。
 コメントありがとうございます。


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