英会話サークルのクラスメートは、多士済々

 心配していた通り、今朝6時に起きてみると、ヒューヒューと声が外へ洩れていくようで、満足に声が出ない。本格的に風邪を引いてしまったようだ。
 今日は、英会話サークルの日で、何とか午後までに声が出るようにならないかと、幾つものトローチとのど飴をなめてみたが、一向に声が出る様子がない。このままだと、月曜日のアルバイトにも影響が出ないかと心配になってきた。いずれにしても、今日はおとなしく、家で寝ている他はないようである。
 実は、私は今日の英会話サークルを楽しみにしていた。というのは、8月下旬の授業が大雨警報で中止になったため、その中止になった授業の穴埋めとして、9月の最終授業と10月の授業は、15分授業を早めて、その15分間を英語でのフリートーキングの時間にしようということになっていた。
そこで、先週の授業の最初は、隣りの席の人に【What were you doing?】という質問から始まって、あとは自由にどんどん会話を膨らませていってほしいと先生に言われ、まず最初に、私と私の隣りの人にフリートーキングの指令が下ったのである。
 私の右隣りの女性は、外見からすると、私と同年代だと思われたが、かなりの英語力を備えた人で、発音もしっかりしていて、最初から最後まで、こちらが圧倒されっぱなしであった。私たちのフリートーキングの英会話の内容は次のようである。
 私;「昨日の夜10時ごろ、何してましたか?」
 女性;「読書をしていました。」
 私;「読んでたのはフィクションですか、ノンフィクションですか?」
 女性;「ノベルです。」
 私;「日本の小説ですか、それとも外国の小説ですか?」
 女性;「外国の小説で、ロシア作家のトルストイの【カラマーゾフの兄弟】という小説を読んでいました。」
 私;「日本語バージョンですか、英語バージョンですか?」
 女性;「英語バージョンで読んでいます。」
 私;「難しくありませんか?」
 女性;「難しいですよ。でも、トルストイの小説を英語バージョンで読むのが、学生の頃からの念願でした。」
 ここまでで、私たちの持ち時間は終了してしまった。したがって、先週のフリートーキングの授業では、私は先生に途中で会話を遮られて、少々不満が残っており、今週、その女性と会話の続きをするのを楽しみにしていたのである。
 学生時代の専門課程が何だったのか、なぜ、ロシア作家のトルストイなのか、そして、なぜ、この文化教室で英会話を勉強する気になったのか、私はどうしても聞いてみたかったのだ。自分と同じ世代ということもあるが、英語を勉強する動機が自分と酷似しており、私の中のどこかで、同志という感覚がどこかで芽生えたのかも知れない。
 英語圏への旅行とか、ロングステイのために英語を勉強したいという人たちとは、今まで、私は随分、一緒に勉強してきたが、私が英米文学に興味があるように、外国の小説を読むために英語を勉強する人と一緒に勉強するのは、始めての経験なのである。
 先週、自分の順番を過ぎて、ホッとしながら、別の組のフリートーキングの話を何気なく聞いていると、一年後にはイギリスのシェークスピアの生誕地を訪れたいと思い、英会話を勉強しているという人がいたり、レストラン経営者で、英語で書かれた料理のレシピを読みたいので、この英会話教室に来ているという人もいて、私は驚いていた。
 正に、多士済々、同世代と言えども色んな目的でこの教室に来ていることを知り、人により、生き甲斐にバラエティーがあることを、改めて知った次第である。

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