忘れかけていた闘志

 一昨日と昨日、大学入試センター試験が行われた。
 去年の10月、名古屋にある外国語学校I.C.NAGOYAのグローバルビジネス科の同窓会をやったとき、クラスメートのMihokoさんが、一念発起、看護師になろうと思ったので、来年の大学入試センター試験(つまり、今回の試験)を受けようと思っていると、Mihokoさんにしては珍しく、自分の熱い思いをクラスメートに向かい語っていたのを思い出す。
 Mihokoさんは、独身で、今年35歳になる筈である。今年が、自分のやりたいことに挑戦できる最後の歳だとも語っていた。彼女の挑戦心には、いつもながら頭が下がる思いであるが、父親目線で言うと、早く落ち着いてほしいというのが、私の偽らざる気持である。それにしても、何とこのクラスはユニークな人が多いのであろうか。果たして、彼女は、センター試験を受けたのであろうか。
 Mihokoさんのその話を聞いたとき、私は忘れかけていた闘志がメラメラと湧いてきた。去年、母校の入学試験を受けようと思っていたが、抜き差しならない諸事情で、試験を受けることができなかった自分が、惨めで情けなくなってきたのである。受験という挑戦だけなら、受けようと思えば、できた筈である。
 一年ほど前、私はこのブログで、未だに断ち切れない大学入学について、次のように書き込んだことがある。

 【私は1964年から5年間、名古屋にある南山大学の学生であった。洋服の仕立て屋だった父親の癌発病とともに、私は大学を中退した。私の人生の中でやり残したことの一つが、卒業論文を完成させなかったことである。もう一度、大学のキャンパスに戻りたい。私の四十年来の念願でもある。
 私が入学した1964年(昭和39年)に、南山大学は新校舎ができた。私たちはオリエンテーションや履修登録は旧校舎で受けたが、新校舎で正規の授業を始めて受けた学年でもある。
 南山大学のキャンパスには去年9月に一度、今年は二度来たが、その度に、否が応でも、色々なことを遠い記憶から呼び覚ましてくれる。
 英語必須科目6科目の出席率は98%以上でなければ、単位はくれなかったし、その6科目のうち1科目でも不合格のものがあれば進級させてくれず、6科目とも再履修であった。6科目のうち英会話、英作文、英文法、音声学は外国人教師で日本語が一切話せなかった。
 先生は三度同じことを英語で話してくれるが、なかなか理解できず、授業が終わって皆んなで先生が何を言ったのか、互いに確認し合い、喧々諤々話し合ったものである。従って、私には大学一、二年は緊張の連続であったが、その分充実していた時期でもあった。】

 私は、この半年間、自分の肺に住みついた腫瘍が、癌かどうかで悩み続けてきたが、お陰で、今のところ、癌の徴候は見えていない。将来、何が起きるかは神のみぞ知るであるが、来年は、萎えていた気力を呼び覚まし、集中力を高めて、大学入試に挑戦しようかと思っている。
 そういった意味では、今回の大学入試センター試験問題は、自分の実力をみるいい機会だと思い、中日新聞に問題が掲載されていたので、南山大学の必須科目である英語と国語の問題を解いてみようと、自分でも恥ずかしくなるような厚顔さでやってみた。
 結果は、リスニングを除いた英語で80%、国語は古文までだが、やはり80%の正解率であった。
 英語は、この半年、I.C.NAGOYAで英会話を学んだお陰で、どんなジャンルの英語でも一応の対応ができた。特に、I,C,NAGOYAのTOEIC600を目指す勉強は、センター試験には非常に有効であることが分った。2月からまた、英会話学校に行こうと思っているが、今まで避けがちであったTOEICの授業は、次からは必ず受けようと思っている。
 国語は、初っ端の現代評論文はなかなか、内容自体が難解であり、素直に頭の中に入ってこず、文章そのものが手強い。文章を理解することだけで時間を費やしてしまうからである。
 それより何より、私は俯瞰的な視点で見ると、四者択一の問題を作った人に心から敬意を表してしまう。明らかに内容の異なる文やミスリードを計るような紛らわしい文などを取り混ぜながら、四つの選択文を作るという作業が、如何に大変な作業であるか、想像するだけで空恐ろしい。
 何を選択しようかと迷っていると、必然的に時間が足らなくなると思う。いずれにしても、英語のTOEICと同じように、問題に対する馴れが最重要課題となるのではないだろうか。
 45年前の私たちの時代でも、当然、問題に対する馴れは必要だったが、数学以外は制限時間が足りなくなるという恐怖感は殆んどなかった。マークシートに移行されるに従って、如何に早く解くかという時間との競争も入学試験の重要な要素になってしまったというのが私の認識である。時間に追われる恐怖感が、知らず知らず、私の冷静さを失わせてしまう。
 これは私だけが感じるヒガミだろうか。

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この記事へのコメント

さとし君
2008年01月22日 18:28
issaさんこんにちは。進学された学科はわかりかねますが、一般教養の英語系必須科目を全科目単位得取することの困難さには驚きです。出席率といい、一科目が赤点なら全科目やり直しとか。大学の方針なのでしたか?いずれにせよシビアな学科に進学されましたね。
issa
2008年01月22日 19:08
さとし君様、私が学んでいた学科は、英語学英文学科という学科でした。英語の必須科目を一科目でも落とすと、全てやり直しというのは、43年前の私が大学生だった頃の大学の方針で、追試とか追レポートで進級する制度もありませんでした。
今の大学に、そんな厳しい方針があるのかどうか、確認していませんが、いずれにしても、アカデミックな雰囲気の学校でした。

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