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zoom RSS 30歳過ぎまで、初恋の彼女以外と本気で付き合うことはなかった

<<   作成日時 : 2018/02/01 22:34   >>

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 私のブログを読んで、昨日、monbanさんから、次のようなやさしいコメントをいただいた。
 【issa様。朗読の先輩が教えて下った川端康成の短編小説「雨傘」(掌の小説)がとても好きです。若い男子の初恋の純真が、胸に沁みます。 issa様の思い出の描写からも、そんな純真が伝わってくるようです。】
 monbanさんがいう私の思い出とは、初恋の人との思い出である。
 私はこれまで恋愛をテーマで、316の記事を書いてきた。その中で、これまでその初恋の人との思い出もいくつか書いてきた。さらに、その初恋の人との思い出をデフォルメし、3人称の「男」を主語にして、10数編のフィクションも書いてきた。
 最近になってから、とみに初恋の人との思い出が昨日の出来事のように鮮明によみがえることがある。
 と言うのは、初恋の人と同じ高校の同級生で、しかも同じ地域に住み、同じ名鉄三河線で通っていた女性と、1年半前から同じ公園で働くようになったからである。
 不思議なもので、同じ高校の先輩後輩の仲だとわかると、それだけで親しく会話をするようになり、私が知らない初恋の人の高校時代の様子を聞いたりすると、たちまち体中に懐かしさが満ちてくる。
 そんな中で、半世紀以上も経っているにも関わらず、彼女の家の電話番号を今でもしっかり覚えていることに気づいたりする。
 昨日、monbanさんのコメントに対して、学生服の上着ポケットの中の彼女の手の感触が忘れられないとコメントを返した。
 はたして、それは彼女の方からポケットに入れてきたのか、それとも私が寒そうに震える彼女の手をポケットに導いたのかが、あいまいだったので、そのときのことを書いた自分のブログを今日、恋愛をテーマにした記事の中から探してみた。
 すると、そのときの様子を描いた次のようなブログが見つかった。
 <私の世代は、島倉千代子さんが絶頂の時代で、そのヒット曲が巷から流れてくる機会も多く、今でも耳に残っている。
 中でも印象に残っているのが、「思い出さん今日は」という歌謡曲であった。
 この曲が流行ったのは昭和33年.(1958年)で、高校に入った年のヒット曲だった。 
 高校3年生のとき、私は2歳年下の初恋の人に出会ったが、そのときも、ラジオでこの歌がよく流れていた。
 【雨の小川にゆれている 思い出さん今日は つまんないのよ何もかも あの日は遠い夢だもの】
 「あの日は遠い夢だもの」 ― 私にとって、あくまでもあの日は遠い夢ではなく、いい思い出となって、今も体に染みついている。
 高校時代、私は初恋の彼女と別れがたくなり、自分の家と反対方向にも拘わらず、ときどき2人で彼女の家の方向の電車に乗っていったことがあった。そして彼女の家の一つ手前の駅で降りて、海沿いの2キロほどの道のりを歩いて、帰っていった。
 最後に海沿いの道を2人で歩いた日は、霧のような小雨が降り続いていて、海は鈍色に澱んでいた。
 ふと彼女を見ると、指先が小刻みに震えていることに気付いた。
 晩秋の雨は冷たく、私は思わず彼女の手を取り、自分の学生服の上着のポケットに入れた。彼女の手は冷たかったが、時が経つと彼女の手に温かみが戻ってくるのが分かった。
 それまでの彼女との触れ合いは視覚と聴覚だけで、はじめて手と手を握り合い、その温かみが伝わることで、私はこれまでとは違う新しい思い出作りができたことを実感していた。そして、この手の感触は、おそらく死ぬまで忘れないだろうと確信を抱いていた。

 この記事によれば、彼女の手を学生服の上着のポケットに入れたのは、何のことはない、私自身であった。
 その後に本当の別れがやってきて、【あの日は遠い夢、すでにこの初恋は終わったんだ】と充分に分かっていても、何故か、30歳を過ぎるまで、彼女以外の女性と本気で付き合うことはできなかった。
 しかし、私はそれを一度も後悔したことはなかった。

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