ヒカレものの呟き

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<<   作成日時 : 2009/03/13 23:11   >>

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 私は先だって12年以上付き合ってきた女友だちF.H.から、思いがけず、バレンタインデイに3年ぶりにチョコレートをもらった。私は今週の月曜日、バレンタインデイのお返しとしてホワイトデイにはクリスチャン・ディオールの口紅とマスカラを贈ると、F.H.に約束したことを思い出して、思い立ったが吉日とばかりに、名古屋栄南大津通りにある松坂屋の化粧品売り場に出掛けて行った。
 私とF.H.は12年以上付き合ってきているが、今日に至るまで口紅とマスカラだけは私が贈ったクリスチャン・ディオールのものしか、F.H.は使っていないはずである。これまでずっと私には嫌らしい思惑があって、F.H.が化粧するときには口紅とマスカラが必需品であることを私は知っていて、それを化粧台の前で使用するときには、必ず、私を思い出すのではないか、そんな自分勝手の推量をしているのである。従って、ここ12年以上は必ず、ホワイトデイには2本の口紅とマスカラ1本を贈ることにしていたのである。
 ところが、ここ2年、偶然ではあるが私たちは仲たがいをして、バレンタインデイには逢わずじまいのまま、チョコレートをもらっておらず、従って、ここ2年、私もホワイトデイに口紅もマスカラも贈っていなかった。
 今年、チョコレートを私に手渡すとき、自分の嫌らしさが頂点になっていることを悟られないように、それとなく尋ねてみると、2年前に沢山の口紅とマスカラを贈ってもらったので、ギリギリ、ホワイトデイまで持ちそうだと言っていたので、ぜひとも今年は贈らねばと思っていたのである。
 松坂屋の化粧品売り場に行き、女性の店員にクリスチャン・ディオール会員のカードを出して、3年前に買ったものと同じ口紅とマスカラを下さいとお願いすると、さすがに全ての商品がモデル変更となっていて、その製品は現在、生産しておりませんとツレない返事をされてしまい、困惑し切っていると、女性店員のリーダーらしき人が現れて、旧品のナンバーに近い色合いのものを今の製品の中から探し出しますと言ってくれ、その場にいた4人の店員が手分けして、旧モデルの色合いに近い商品を探し出してくれた。
 そして、そのリーダーらしき店員は、今人気のあるデイオール特製の手鏡をサービスで付けますので、贈ろうとしている女性の方に、旧品がないことを詫びてくださいと言う。そして、よくよく売り場を探してみても、どうもその特製の手鏡の在庫がないようである。早速、リーダーと思われる店員は私に断りを入れて、わざわざ、同じフロアの隅にある倉庫まで行って持ってきてくれた。
 もし、手渡したあとに、F.H.が万が一、期待していた旧品ではないことが分り、少し気落ちしたとしても、彼女の性格からすれば、サービス品の特製の手鏡の話をして、店員の丁重な対応を説明してあげれば、気分を取り直すに違いないと私は確信していた。彼女はそうした心遣いに全く弱い性格なのだ。
 ただ、この頃、私が心配しているのは、F.H.がここ一週間、私のブログにアクセスしている気配がないのである。何で、気配を感じるのかと問われても、しっかりとした説明のしようがないが、いわば、私にしか察し得ない気配であり、むしろ、私の単なる勘と言ったほうがいいのかも知れない。
 そんな講釈はどうでもいい、もしや病気でもしてはいないか、ひょっとして私の想像を超えた出来事が起きているのではないか、そんな心配が徐々に押し寄せてきて、だんだん、私に落ち着きがなくなってきている。
 クリスチャン・ディオール特製の手鏡、口紅2本、マスカラ1本、無理を言って、全て贈り物用のリボンを付けてもらったが、余りにもきれいにラッピングされているが故に、眺めていると私の心配性が増幅されてきて、なかなか治まりそうにない。
 F.H.にメールを打ってみようと思っていた。

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