ヒカレものの呟き

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help リーダーに追加 RSS 自然と心が和んでくるのはなぜだろう

<<   作成日時 : 2008/11/20 16:59   >>

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 11月17日付の中日新聞に、新聞配達中だった大阪府富田林市の十六歳の少年がひき逃げされ亡くなったとの記事が載っていた。
 ページをめくると、少年の悲劇と同じ日のスポーツ欄に、同じ十六歳のまぶしい少女の笑顔の写真が添えられて、「女子高生がプロ野球選手に」というニュースが載っている。
 世の中の悲劇の記事と、話題性に加えて人々をほんのりとさせてくれる記事、― どちらも報道という使命に携わる人にとっては掲載は避けては通れない記事で、普段なら、読む方も対比して思いを募らせることなどないのに、たまたま、同じ日の紙面に載っていて、時間を置かず続けて読んでいくと、読み手の別な感性を刺激してくる。嫌な表現だが、読み手はどうしても、暗と明という捉え方をしてしまう。理不尽な殺され方をされた少年にとっても、これからが人生で一番きらきらする時間だったはずなのにと思うと、同じ子どもを持つ者として、なぜか、切なくなってくる。

 翌18日、『The New York Times 』のアジア・トピック欄を見てみると、「日本の女子高生が、プロチームによってドラフトに掛けられた」というニュースが次のように載っていた。
 【Japanese Schoolgirl Drafted by Pro Team】画像
 A 16-year-old schoolgirl is making a pitch to become the first woman to play professional baseball in Japan.
 High school student Eri Yoshida was drafted by the Kobe 9 Cruise, a professional team in a new independent Japanese league that starts its first season in April.
 ''I always dreamed of becoming a professional,'' Yoshida said at a news conference Monday. ''I have only just been picked by the team and haven't achieved anything yet.''
 Yoshida, a right-hander who is 5 feet and 114 pounds, throws a sidearm knuckleball and wants to emulate Boston Red Sox knuckleballer Tim Wakefield.
 Yoshida threw a hitless inning against male batters during a tryout this month and was among 33 players picked in the draft.
 <16歳の一人の女子学生が、日本のプロ野球で、最初にプレイする女性となるために、今、ピッチングをしている。女子高生 Eri Yoshida は、来年4月に初めてのシーズンをスタートする日本の新独立リーグのプロ野球チーム、「 the Kobe 9 Cruise」によって指名された。
 “私は今までずっとプロになることを夢見てきたが、今はただチームに指名されただけで、これまでに何ひとつ、実績を上げていない”と月曜日の記者会見で、Yoshida で語った。
 右投げで背丈5フィート、体重114ポンドのYoshida は、サイドからのナックルボールを投げ、ボストン・レッドソックスのナックルボーラーTim Wakefield 投手と張り合うほどになりたいと願っている。
 Yoshida は今月に行われたトライアアウト中で、男のバッターに対して、一本のヒットも打たれない投球をして、ドラフト指名の33人のプレイーヤーの中に入ったのである。>

 おそらく、この原稿は『The New York Times 』のアジア支局から、日本人の手によって、本社に送られた記事なのであろう。この記事が『The New York Times 』のアジア・トピックス欄の片隅とは言え、取り上げられたのは野球が国民の三大スポーツとして盛んなアメリカだからこそであろうし、日米を通じ、プロ野球選手として、その歴史に女性は登場したことがないからであろう。
 日米のプロ野球のレベルが、野球に対する感覚に多少の差異はあるにしても、限りなく実力差が狭まっている今日では、このニュースは、アメリカ人にとっても驚嘆に値する記事として受け取られるであろう。少なくても、今や、野球やソフトボールに関しては、日米に目立って大きな差異はなくなっていると思うのは私だけであろうか。
 英文が読みやすいということもあろうが、この記事を読んでいて、自然と自分の心が和んでくるのはなぜだろう。

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